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学会セミナー情報

ランチョンセミナーのお知らせ 12月1日(木) (第39回日本分子生物学会年会) [終了]

本セミナーは終了いたしました。 多数のご参加を頂き、ありがとうございました。

エクソソーム研究がもたらす細胞間情報伝達機構の解明
Emerging concepts of exosome-mediated intercellular communications

演者: 落谷 孝広 先生
          国立研究開発法人 国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 主任分野長

プログラムNo.: 2BT05

発表日: 12月1日(木) 11:55〜12:45

会場: 第5会場(パシフィコ横浜 会議棟 3F 303)

要旨

落谷 孝広 先生

エクソソーム史上、最大のブレークスルーは2007年、スウェーデンの呼吸器の医師であったJan Lötvall博士らによって報告された、エクソソーム中にマイクロRNAが存在するという報告だろう(Valadiら、Nat Cell Biol, 2007)。しかもこの論文にはエクソソームが細胞間でやり取りされることで、マイクロRNAを使った細胞間の情報伝達手段となりうる、という仮説が盛り込まれている。

実際に、エクソソーム中のマイクロRNAが、受容側の細胞で機能することは、日本の我々(Kosakaら、JBC, 2010)をはじめ世界で5つのグループが相次いで実験的に証明したことは、まだ記憶に新しい。これを契機に、世界中でエクソソームの研究が活発化したわけだが、がん細胞だけでなく、あらゆる細胞が分泌するエクソソームに、細胞間の情報交換を担う機能が発見されたことにエクソソーム研究の核心が存在する。

そもそもエクソソームとは、脂質二重膜を有する細胞外小胞で、エンドゾームに由来して細胞外に放出される。エンドサイトーシスにより形成した腔内膜小胞(ILV, intraluminal membrane vesicle)を多数含む多胞性エンドソーム(MVB, multivesicular body)が細胞膜と融合し、細胞外へ放出されるILVがエクソソームの実態とされる。しかし、エクソソームは細胞外小胞(Extracellular vesicle: EV)の一種にすぎず、それ以外にやや大型のサイズのマイクロベシクルという名称を持つ小胞も存在する。あるいは細胞がアポトーシスを起こす際に放出される(正しくは分断される)アポトーシス小体や、前立腺液中のプロスタソーム、そしてエクトソームなども広義には細胞外小胞に含まれる。これらの小胞体はすべて受容細胞に取り込まれるが、その様式も様々であり、エクソソームが主として使っているエンドサイトーシスをはじめ、膜融合、そしてピノサイトーシスなどであるとされるが、まだまだ全容解明には多くの努力が必要である(Kosaka ら, JCI, 2016)。

エクソソーム表面にはCD9, CD63, CD81などのテトラスパニンが存在し、これらの高感度の抗体が日本でも作製され、エクソソームの回収や診断技術開発の今後の加速が期待される。こうしたエクソソームを高感度に検出可能な抗体技術も含め、あらゆる生物学・医学の分野でのエクソソーム研究に必要な技術とは何か、またエクソソームの応用研究が開拓する新分野は何なのか、本講演で概観する。

整理券

本学会ランチョンセミナーは、整理券制です。

開催日当日(12/1)、会議センター1F「セミナー整理券」配布デスクにて整理券をお渡しします。

整理券配布時間: 7時30分〜11時00分(無くなり次第終了)

また、当社ブースにも整理券をご用意しておりますので、是非お立ちより下さい。

お問合せ コスモ・バイオ株式会社 製品情報部 セミナー事務局
TEL: 03-5632-9622
email: seminar@cosmobio.co.jp

エクソソームハンドブック 無料配布中!

【内容】
総説:落谷 孝広 先生
国立研究開発法人 国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 主任分野長
論文:国立がん研究センター研究所 小野 麻紀子 先生  落谷 孝広 先生
商品紹介(エクソソームの単離/精製、エクソソームの精製&RNAの分離、エクソソームからタンパク質を抽出、他) 技術情報
請求する[無料]
ゲノム編集ハンドブック