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研究用

遊離およびタンパク質結合の総MDAを測定 AL Detect™(MDA-specific)脂質過酸化アッセイキット

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AL Detect™(MDA-specific)脂質過酸化アッセイキットは、遊離MDAおよびタンパク質結合MDAを含む総MDAを測定します。

背景

脂質の過酸化は植物と動物の両方で細胞や組織中の酸化ストレスの指標として知られています。脂質過酸化物は不安定で、反応性のアルデヒド類を含む化合物の複合体へ分解されます。これらの反応性のアルデヒドを含む大部分はマロンジアルデヒド(MDA)であり、MDAの測定は脂質過酸化の誘導因子として広く使用されています。
MDAは、架橋産物を含む多数の付加体を形成するため、容易にタンパク質やその他の生体分子のアミノ基と反応します。特にDNA塩基と反応すると、変異原性あるいは癌原性のある付加体を形成し、また、DNA- タンパク質間の架橋も引き起こします。

TBARS法は、生体試料中のMDAを測定する一般的な方法です。しかし、この反応は比較的特異性が低く、タンパク質に結合したMDAと遊離状態のMDAの両方と反応します。本キットは、遊離状態のMDAまたは加水分解ステップ後の総MDA(例:遊離状態のMDAとタンパク質に結合したシッフ塩基の複合物)を測定するためにデザインされています。この測定条件では、4-hydroxyalkenals(HAE)のような他の脂質過酸化産物の影響を最小限に抑えることができます。

MDAの測定原理:N-メチル-2-フェニルインドール(NMPI)はMDAと反応し、吸収極大586nmの強く発色したカルボシアン色素を形成します。
図1.測定原理
N-メチル-2-フェニルインドール(NMPI)はMDAと反応し、吸収極大586nmの強く発色したカルボシアン色素を形成します。

特長

  • 1分子のMDAと2分子のN-メチル-2-フェニルインドールとの反応で生じた化合物を586nmの吸光度で測定します。
  • 遊離状態のMDA, およびタンパク質と結合したMDAの総MDAを測定できます。
    ※MDAの測定に最適化されており,HEA等のその他の過酸化脂質との反応は最小限に抑えられています。
  • 測定試料:組織ホモジネート、細胞ライセート、血漿
  • 感度:0.0801μM(反応液中)
  • 測定範囲:0.5〜20μM

構成内容

  • 試薬 R1(N-メチル-2-フェニルインドール)
  • 試薬 R2(濃塩酸)
  • MDA標準品
  • BHT液
  • プロブコール液
  • メタノール

測定例

塩酸存在下でNMPIとMDAまたはHEAの反応から得られた吸収スペクトル
図2.塩酸存在下でNMPIとMDAまたはHEAの反応から得られた吸収スペクトル

AL Detect™(MDA-specific)脂質過酸化アッセイキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
ALDetect (MDA-specific) Lipid Peroxidation assaykit詳細データ ENZ BML-AK171-0001 1 KIT
[25 tests]
¥181,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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