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記事ID : 16621
研究用

トランスフェクションの必要なし!生細胞中のオートファジーを迅速に検出 CYTO-ID® オートファジー検出キット 2.0

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本製品は、オートファジー小胞の検出や生細胞内でのオートファジーのモニタリングに使用できます。
オートファジー小胞を選択的に染色する新規蛍光プローブが含まれているため、トランスフェクションの必要がなく、迅速かつ定量的アプローチが可能となります。

*本製品はCYTO-ID® オートファジー検出キット(品番:ENZ-51031-K200、ENZ-51031-0050)と染色メカニズムは同様ですが、蛍光プローブの改良により染色の鮮明さと光安定性が向上しています。

背景

オートファジー(Autophagy)とは?

下記リンクより特集ページをご覧ください。

キットに含まれる蛍光プローブは、カチオン性両親媒性トレーサー(Cationic Amphiphilic Tracer, CAT)色素であり、リン脂質症誘発薬物と似たプロセスで細胞内に素早く入り込みます。色素の官能基を精選することで、リソソームへの色素の蓄積を防ぎながら、かつオートファジーパスウェイに関連する小胞を特異的に染色することが可能となりました。

特長

  • オートファジー小胞を特異的に染色するため、トランスフェクションの必要なし
  • 従来のオートファジー検出用蛍光プローブ(Monodansylcadaverine, MDC)と比較して、より明るく光安定性の高いプローブを使用
  • リソソームのごくわずかな染色によるバックグラウンドを低減
  • 異種細胞集団内におけるオートファジーを迅速に定量
  • オートファジー誘発剤および阻害剤のハイスループットスクリーニングを容易に行うことが可能

構成内容

  • CYTO-ID® Green 検出試薬2
  • Hoechst 33342(核染色試薬)
  • ラパマイシン(オートファジー誘発剤)
  • 10X アッセイバッファー
  • クロロキン(リソソーム阻害剤)

プロトコール

使用例

HeLa細胞の染色画像
図1. CYTO-ID® Green 検出試薬2によるHeLa細胞の染色画像
A:適正培地で4時間培養 B:クロロキン 40µMを含む飢餓培地(EBSS)で4時間培養
クロロキン存在下のEBSSで培養した細胞は非常に鮮明な染色像を示す。

フローサイトメトリーによるJurkat細胞のオートファジープロファイリング
図2. フローサイトメトリーによるJurkat細胞のオートファジープロファイリング
Jurkat細胞をそれぞれ0.5µM ラパマイシン(RAP)、10µM クロロキン(CLQ)、ラパマイシンとクロロキンの両方(RAP+CLQ)で20時間処理した。CYTO-ID® Green 検出試薬2で30分間染色し、フローサイトメトリーで解析した。ラパマイシンとクロロキンの両方(RAP+CLQ)で処理した細胞で蛍光強度の増加を示す。

マイクロプレートベースでのHepG2細胞のオートファジープロファイリング
図3. マイクロプレートベースでのHepG2細胞のオートファジープロファイリング
HepG2細胞をそれぞれ0.5µM ラパマイシン(Rap)、10µM クロロキン(CLQ)、ラパマイシンとクロロキンの両方(Rap+CLQ)で20時間処理した(DMSO:コントロール)。細胞数を標準化するためにHoechst 33342で核染色を行った。ラパマイシンとクロロキンの両方(Rap+CLQ)で処理した細胞でオートファジーの増加が確認された。

CYTO-ID® オートファジー検出キット 2.0

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
CYTO-ID(R) Autophagy detection kit 2.0詳細データ ENZ ENZ-KIT175-0050 50 TEST
¥60,000
CYTO-ID(R) Autophagy detection kit 2.0詳細データ ENZ ENZ-KIT175-0200 200 TEST
¥127,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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