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記事ID : 12004
研究用

Strep-tag® 融合タンパク質をE. coliで高レベルに発現 Strep-tag® 発現ベクター(E. coli

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Strep-tag® 融合タンパク質をE. coliで高レベルに発現させます。E. coli中でリコンビナントタンパク質を生産させるTet及びT7発現系です。

ユニークな特徴をもつ様々なpASK-IBAベクター及びpPR-IBAベクターが目的タンパク質を精製に役立ちます。目的タンパク質の特徴に従って、システム及びベクターをご選択ください。

技術情報

背景

原理

  • Tet発現系
    pASK-IBAベクターは、テトラサイクリン(tet)プロモーターにより調節されています。
    外来遺伝子の発現は、低濃度のアンヒドロテトラサイクリンにより効率的に化学誘導されるまで、厳密に抑制されます。lacプロモーターと対照的に、tetAプロモーター/オペレーターは厳密にコントロールすることができ、機能的に細胞の調節メカニズムや遺伝的バックグランドの影響を受けることがありません。従って、T7 プロモーターのような特殊な大腸菌株や過剰なプラスミドを必要としません。また、ベクターは、テトラサイクリンに対する耐性を媒介しません。
  • T7発現系
    Tetプロモーターでは、一部のタンパク質の予測の困難なフォールディング率や安定性に依存して、発現レベルが低下することがあります。しかし、ある種のタンパク質ではより強いプロモーターでの転写により、高レベルで発現することができる場合があります。このようなケースの場合に、T7プロモーターをお奨めします。
    T7発現系は、pPR-IBAベクターにコードされています。この系では、T7プロモーターと、目的遺伝子の高レベル転写のためのT7 RNAポリメラーゼを利用しています。ターゲット遺伝子の発現は、ホスト細胞でT7RNAポリメラーゼのソースを提供することで誘導されます。このため、T7 RNAポリメラーゼ遺伝子の染色体コピーを含むE. coli BL21株を用います。T7 RNAポリメラーゼは、IPTGによって誘導されるlacUV5の制御下にあります。

特長

Tet発現系

  • E. coliでの高レベル発現
  • テトラサイクリンプロモーターによる厳密な発現制御
  • 細胞毒性遺伝子の安定性増強
  • 1種類の制限酵素による汎用クローニング手法
  • N-末端又はC-末端にStrep-tag®IIを融合
  • 細胞質又はペリプラズム発現
  • 安価なアンヒドロテトラサイクリンによる誘導
  • アンピシリン又はクロラムフェニコール耐性

T7発現系

  • pPR-IBAベクターのバクテリオファージT7プロモーターによる高レベル発現
  • BL21株でのT7 RNAポリメラーゼによる高レベル転写
  • 非毒性タンパク質の高レベル発言
  • IPTG誘導
  • N-末端又はC-末端にStrep-tag®II又はOne-STrEPタグを融合
  • in vitroでの転写/翻訳に適応

Primer D'Signer 1.1 ソフトウェア

pASK-IBA、pEXPR-IBA、pPR-IBA発現ベクターに組み込むORF(オープンリーディングフレーム)のPCRクローニング用プライマーを簡単にデザインするため、Primer D'Signer 1.1ソフトウェアを提供しています。マイクロソフトウィンドウズ版のソフトウェアは無料です。
このバージョンでは、pASK-IBA、pEXPR-IBA、pPR-IBAベクターに適用しています。扱いやすいソフトで、マウスを数回クリックするだけで、プライマーデザインに要する時間を削減できます。リーディングフレームをチェックし、遺伝子内の制限酵素サイトを検索し、最適なクローニング手順を提供します。全てのStrep-tag/6xヒスチジンタグ発現系をご利用のお客様に非常に便利で、確実なタンパク質発現をお手伝いします。

tetプロモーター、クロラムフェニコール耐性E. coliベクター

プラスミド Strep-tag* One-STrEP-tag* 6×ヒスチジンタグ HAエピトープタグ 分泌 タグの除去 プロテアーゼ 耐性 品番
pASK-IBA2C C-末端 - - - Yes No 該当なし CAT 2-1321-000
pASK-IBA3C C-末端 - - - No No 該当なし CAT 2-1322-000
pASK-IBA4C N-末端 - - - Yes No 該当なし CAT 2-1323-000
pASK-IBA5C N-末端 - - - No No 該当なし CAT 2-1324-000
pASK-IBA6C N-末端 - - - Yes Yes Xa因子 CAT 2-1325-000
pASK-IBA7C N-末端 - - - No Yes Xa因子 CAT 2-1326-000

*N-末端のStrep-tag II/One-Strep-tagベクターは、StrepMAB-immoの認識用の"SerAla"リンカーが必要ありません。

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
pASK-IBA2C詳細データ IBA 2-1321-000 5 UG
¥75,000
pASK-IBA3C詳細データ IBA 2-1322-000 5 UG
¥75,000
pASK-IBA4C詳細データ IBA 2-1323-000 5 UG
¥75,000
pASK-IBA5C詳細データ IBA 2-1324-000 5 UG
¥75,000
pASK-IBA6C詳細データ IBA 2-1325-000 5 UG
¥75,000
pASK-IBA7C詳細データ IBA 2-1326-000 5 UG
¥75,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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