米国ActivX Biosciences 社と日本国内における独占販売代理店契約締結のお知らせ
このたびコスモ・バイオ株式会社(以下「当社」)は、杏林製薬株式会社の100%出資の米国子会社であるActivX Biosciences社(本社:米国カリフォルニア州、以下「アクティヴィックス社」)と、アクティヴィックス社が提供する商品及びサービスについて日本国内における独占販売代理店契約を締結しました。
アクティヴィックス社は、最先端のプロテオミクス技術を有するバイオベンチャー企業です。優れたノウハウ、知識、技術を有し、Activity Based Probe(ABP)を基本技術とする高速タンパク質解析手法は、タンパク質の活性を迅速に解析するものとして注目されています。アクティヴィックス社のABPの基本技術に基づいて商品化されたKiNativ™ (*1) プローブとそのプラットフォーム及びデータ解析手法は、キナーゼの活性や発現レベル全体と、化合物への応答の両方を、細胞溶解液中で広範囲にプロファイリングすることのできる新規テクノロジーです。
当社はアクティヴィックス社の提供するKiNativTM の受託サービスを一部の既存ユーザーを除き日本国内において独占的に販売することで合意しました。当社は、本契約により、創薬分野におけるサービス提供のさらなる充実を目指します。
記
1. 契約の内容
(1)契約期間:2008年8月21日より
(2)契約概要:アクティヴィックス社が提供する商品と受託サービスの日本国内独占
会社名 | ActivX Biosciences, Inc. |
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代表者の役職・氏名 | Chairman, President John W. Kozarich, Ph.D. |
所在地 | 11025 North Torrey Pines Road; Suite 120 La Jolla, CA 92037, USA |
設立 | 2000年 8月 |
資本金 | 1 US$ |
主な事業の内容 | 医薬品の候補化合物の探索研究と化合物の評価 |
ホームページ | http://www.activx.com/ |
3. 業績見通しに与える影響
平成20年12月期においては、売上高など収益に与える影響は軽微であり、本契約に伴う当期の業績予想の修正はありません。
以上
【語句説明】
*1 KiNativ™
ATP-binding pocketに保存されているリシン残基上で、タンパク質キナーゼと不可逆に反応するATPもしくはADPに、ビオチニル化アシルリン酸(biotinylated acyl phosphates)を標識したプローブを利用しています(下図)。このKiNativTM プローブは、ATP結合部位にあるリシン残基とのみ反応するため、脂質キナーゼやヒートショックタンパク質のような他のATPaseとの識別が可能です。また、種に依存することなく全てのキナーゼに適用可能です。
米国ActivX Biosciences 社と日本国内における独占販売代理店契約締結のお知らせ PDF形式 170KB 平成20年9月1日 |