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アミロイドタンパク質抽出技術にかかる特許実施許諾契約締結 に関するお知らせ

このたびコスモ・バイオ株式会社(以下「当社」)は、学校法人麻布獣医学園(以下「麻布獣医学園」)と、麻布獣医学園の出願特許「アミロイドタンパク質を抽出する試薬」に関する実施許諾契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。

1.対象特許

特願2018-030511
「アミロイドタンパク質を抽出する試薬」
(考案者)学校法人麻布獣医学園 麻布大学獣医学部 病理学研究室 准教授 上家 潤一

2.契約の目的および技術内容

当社は、本技術を用いて、アルツハイマー病などの研究に極めて重要なツールを提供します。
本技術は、病理診断等に用いるFFPE組織切片注)から、アミロイドという線維構造をもつタンパク質だけを選別して抽出することができる画期的な技術です。
アミロイドを組織切片から抽出する主なニーズとしては、アミロイドーシスの研究・診断があります。アミロイドーシスはタンパク質が線維化して沈着する病態で、脳に沈着することでアルツハイマー病をひき起こし、また全身の臓器の細胞外に沈着することで全身性機能障害を起こします。このアミロイドーシスの病理診断はFFPE組織切片で実施されますが、約1割の症例でこの方法では診断がつかず、アミロイドを抽出して質量分析等で調べる必要があるといわれています。また、アミロイドーシスの原因解明の研究には抽出したアミロイドの詳細な解析が必須です。従来の技術では、FFPE組織切片からアミロイドだけを選択的に抽出することは非常に困難でしたが、本技術を用いることで、迅速かつ簡便にアミロイドを抽出することができるようになります。また、FFPE組織切片は長期間安定に保管できるため、過去に診断等に用いた組織切片からアミロイドを抽出して網羅的に解析することも可能となり、アミロイドーシス研究が飛躍的に広がることが期待されます。
当社は、本契約締結後速やかに本技術の製品化を実施し、本製品を国内の学術研究向けばかりではなく、製薬会社、臨床検査薬開発会社などの民間企業をはじめ、世界に向けて販売いたします。

4.契約締結日

2018年6月27日

5.業績見通しに与える影響

本件による当社グループ全体の当期の業績に与える影響は軽微ですが、当社グループは今後も新たな技術導入を積極的に実施し、自社製造による新規試薬の販売に注力してまいります。

以上

【用語解説】

注)FFPE組織切片(Formalin fixed paraffin embedded)

組織切片とは、スライドガラスに組織片を貼り付けた標本。組織切片の中の特定の分子を検出することで研究・診断を行う。組織切片の作り方には幾とおりかあり、その一つがFFPE(ホルマリン固定パラフィン包埋)。手術等で得た臓器片や組織片を防腐のためホルマリンで処理し、パラフィン(蝋)で組織周辺を包埋した臓器あるいは組織の塊(ブロック)を作成後、専用機器でブロックを3〜4μmの厚さに薄切してスライドガラスの上に乗せて作成する。この方法で作った標本は、常温で長期間の保存が可能。

アミロイドタンパク質抽出技術にかかる特許実施許諾契約締結 に関するお知らせPDF
PDF形式 95KB 2018年6月27日

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