Intracellular ROS アッセイキットは、細胞中のヒドロキシル、ペルオキシルもしくは他の活性酸素種(ROS)を測定する細胞ベースのアッセイです。細胞浸透性蛍光プローブDCFH-DA(2’, 7’-Dichlorodihydrofluorescin diacetate)を利用し、蛍光プレートリーダーで蛍光検出(480 nm/530 nm)します。
特長
- 1時間以内の迅速プロトコール
- 高感度(10 pM)
- 様々なタイプの活性酸素種(ROS)を測定可能
構成内容
- DCFH-DA(20×)
- DCF スタンダード
- Hydrogen Peroxide
- 細胞溶解バッファー(2×)
測定原理
DCFH-DAプローブ は細胞内に散在して、細胞内エステラーゼにより脱アセチル化し、非蛍光型 2’, 7’-Dichlorodihydrofluorescin (DCFH) になります。更にROSにより素早く酸化され、強く蛍光する 2’, 7’-Dichlorodihydrofluorescein (DCF)に変化します(図1)。
蛍光強度は細胞質のROSレベルに比例します。DCFH-DA における抗酸化剤もしくはフリーラジカル化合物の影響は、キットに含まれる DCFスタンダードの蛍光に対して測定されます。本キットのDCF 検出限界は、10pMで、96アッセイ分の試薬が含まれています。
使用例
よくある質問 Q&A
【04】 顕微鏡で ROS を検出できますか?
このアッセイは、培養細胞の ROS を検出し、蛍光顕微鏡または蛍光プレートリーダーで読むことができます。細胞をブラックプレートで培養すれば、ライセートを調製する必要はありません。
【10】 浮遊細胞に使用できますか?
はい。Intracellular ROS assay kit (品番:STA-342) は、接着細胞と浮遊細胞どちらにも使用することができます。浮遊細胞は、ラベル方法は同じで、1×DCFH-DA で、37℃、30-60分間インキュベートします。そして、DPBS で余分な染色液を除きます。浮遊細胞を洗浄するために、細胞をスピンダウンし、DPBS でペレットを洗浄します。
【14】 細胞を固定し、顕微鏡で継時的に蛍光を測定することはできますか?
セルバイオラボ社では固定細胞で試験したことがなく、どのような影響がアッセイに出るか分かりません。また、固定によって酸化のプローブである ROS が誘導されるか、固定された細胞内で ROS が産生されないかについては分かりません。 もし倒立顕微鏡をご使用でしたら、反応を止めることなく継時的に顕微鏡下で直接観察することができ、細胞を固定する必要はありません。
下記よりそのほかのFAQもご覧いただけます。
OxiSelect™ Intracellular ROS アッセイキット(緑色蛍光)
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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OxiSelectTM Intracellular ROS Assay Kit (Green Fluorescence)![]() |
CBL | STA-342 | 96 ASSAY |
¥200,000 |
OxiSelectTM Intracellular ROS Assay Kit (Green Fluorescence), Trial Size![]() |
CBL | STA-342-T | 20 ASSAY |
¥101,000 |
OxiSelectTM Intracellular ROS Assay Kit (Green Fluorescence)![]() |
CBL | STA-342-5 | 5*96 ASSAY |
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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