同一組織中の核酸とタンパク質を一度に単離・精製！ DNA／RNA／核酸分離キット Dr. P

DNA、RNA、タンパク質の機能及びそれらの関連性を研究するうえで、同一組織片からDNA、RNA、タンパク質を得ることは大変重要です。Dr.Pキットは、同一組織から同時にDNA、RNA、Proteinを簡単にかつ効率良く分離するシステムです(技術特許申請中)。

• 同じ組織サンプルから同時に、DNA、RNA、タンパク質を分離するためのキットです。

• 少量もしくは大量サンプルいずれの処理にも適しています。
• 細胞や固形組織からも抽出可能です。

• 溶液 1 (Dr. P kit solution 1)
• 水飽和フェノール
• 溶液 2 (Dr. P kit solution 2)
• 溶液 3 (Dr. P kit solution 3)
• 0.5% SDS
• DEPC水/0.1mM EDTA
• TEバッファー
• RNAase (10μg/μL)

※イソプロパノール、100%＆70% エタノール、クロロホルムはご用意ください。

1. 組織の重さを量り、ハンマーで砕く。
2. 溶液1を加え(組織10 mL/g、細胞・血液 5 mL/g) 、ホモジナイズ。さらに溶液2を加え(組織1 mL/g、細胞・血液 0.5 mL/g)、混合。
3. 水飽和フェノールを加え(組織10 mL/g、細胞・血液 5 mL/g)、1分間振とう。
4. クロロホルムを加え(組織4 mL/g、細胞・血液 2 mL/g)、振とう。
5. 15分間、氷上に静置。
6. 18,000 g、4℃で15分間遠心分離。
7. 上清(RNA、DNA)を新しい遠心チューブへ移し、タンパク質調整のために有機層を保存。
8. RNA分離。
9. ステップ7の上清に等量のイソプロパノールを加え、混合。
10. −20℃で 少なくとも1時間保管。
11. 18,000 g、4℃で15分間遠心分離。
12. 上清を捨て、RNAとDNAペレットをDEPC水/0.1mM EDTA中に溶解。
    そしてDEPC水/0.1mM EDTAで0.6 μg/ulにRNAとDNAの濃度を調整。
13. 1/2容量の溶液3をステップ12のRNA、DNA溶液に加え、混合。
14. −20℃で一晩保存。
15. 18,000 g、4℃で15分間遠心分離し、DNA分離用に上清を保管。
16. RNAペレットを70%エタノールで洗浄。組織1g当たり、10 mlの70%エタノールを使用します。
17. 18,000 g、4℃で15分間遠心分離。
18. 上清を除き、RNAをDEPC H₂O/0.1 mM EDTAへ溶解する。 
19. RNAを-70℃で保管。
20. DNA分離。
21. ステップ15の上清に等量のイソプロパノールを添加。
22. -20℃で少なくとも1時間保管。
23. 18,000 g、4℃で15分間遠心分離。
24. DNAペレットを70%エタノールで洗浄。組織1g当たり、10 mlの70%エタノールを使用します。
25. 洗浄でDNAペレットが浮いてしまうなど必要があれば18,000 g、4℃で15分間遠心分離。
26. 上清を除き、DNAペレットをTEバッファーへ溶解。
27. DNAを-20℃で保管。
28. タンパク質抽出。
29. ステップ7で保存しておいた有機層から、水層と中間層をできるだけ除く。
30. 2倍量のイソプロパノールを有機層に加え、よく混合する。
31. 5分間室温に清置する。
32. 1,800 g、室温で5分間遠心分離。
33. 上清を除き、タンパク質ペレットを小さな断片に刻む。
34. 細かくしたペレットを新しい50 mlチューブへ移す。
35. 2倍量の100%エタノールを加え15分間清置後、1,800 g、5分間遠心分離。
36. ステップ35を繰り返し、上清を除く。
37. 注意して残っている全てのエタノールをピペットで除き、ペレットを乾燥させる。
38. ペレットからタンパク質を溶出するために、組織1 g当たり3-5 mlの0.5% SDSをチューブに加え、65℃、30分間静置する。
39. 1,800 g、5分間遠心分離して上清を回収し、ペレットを除く。
40. 回収した上清のタンパク質濃度を測定する。
41. 4℃または-20℃で保管する。

サル結腸組織からの分離例;
レーン
1：Dr.PゲノムDNA　(アガロースゲル)
2：Dr.PトータルRNA　(アガロースゲル)
3：Dr.Pタンパク質　(SDS-PAGEゲル)

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