30分以内の簡単操作！血清サンプルから迅速に磁気分離 ProMax アルブミン除去キット

ヒト血清サンプルからの迅速なアルブミンの除去を行うためのキットです。本キットは、BioMag®スーパーマグネティック技術に基づいており、ProMaxアルブミン除去粒子とバッファーが含まれています。全ての操作は30分以内で完了します。様々な動物サンプルで試験済みです（ヒト、マウス、ラット、ヤギ、ヒツジ、ウサギ血清）。

血清／血漿中タンパク質解析時に問題となり得る課題

血清または血漿タンパク質の情報は、生理学的変化を調査・モニタリングするために重要と認識されてきました。しかし、解析方法には多くの課題が存在します。

その原因の一つは、一次元・二次元電気泳動、HPLC、マススペクトルなどで扱うことのできるタンパク質の量が限られるということです。さらに、血清に存在するタンパク質のうち50％以上がアルブミンであるということもその一つです。このアルブミンやその他の大量に存在するタンパク質によって、目的タンパク質の検出が困難となってしまいます。

血清アルブミンの除去方法

血清アルブミンの除去にはいくつかの方法があります。

Cibacron-blue をリガンドしたクロマトグラフィーが広く利用されていますが、特異性に欠けるという欠点があります。また、抗アルブミン抗体を用いたイムノアフィニティー法では高い特異性が見られますが、高額である点と、アフィニティー分離培地に含まれるタンパク質がサンプルに混入する可能性がある点が問題となります。さらに、これらのシステムはカラムクロマトグラフィーを用いているため、少量しか存在しないタンパク質を回収するためには、サンプル量が増えてしまうという問題があり、タンパク質濃縮ステップが必要になってきます。

ProMaxアルブミン除去キットは、BioMag®スーパーマグネティック粒子技術を採用しており、迅速かつ簡単な操作で血清アルブミンの除去が可能になりました。

• 迅速：30 分以内に、ヒト血清からアルブミンを除去
• 様々な動物サンプルでテスト済：ヒト、マウス、ラット、ヤギ、ヒツジ、ウサギ血清からもアルブミンの除去に成功しています。

25反応分

• ProMax アルブミン除去粒子
• ProMax アルブミン除去 結合／洗浄バッファー
• ProMax アルブミン除去溶出バッファー

※セパレーターは別売りになります。 使用容量によってお選びください。

図1　SDS-PAGEとウェスタンブロットで示す少量タンパク質の濃縮とアルブミンの除去
パネルA(SDS-PAGEの銀染色)
レーン1：分子量マーカー、レーン2：未処理のヒト血清、レーン3：ProMaxアルブミン除去粒子処理後のヒト血清
レーン2及び3には、同量のタンパク質を用いた。
パネルB（抗アルブミン抗体によるウエスタンブロッティングの結果）
レーン1：未処理の血清、レーン2：ProMaxアルブミン除去キット使用後の血清、レーン3：分子量マーカー
抗アルブミン抗体を一次抗体に使用し、HRP標識の二次抗体を用いて検出した。レーン1及び2には、同量のタンパク質を用いた。レーン2のサンプルからはほぼ全てのアルブミンが除去された。

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