ウイルス系でも使用可、蛍光付きベクターで二重ノックダウンに最適 ORIGENE社 HuSH-29 ゲノムワイド shRNA プラスミド（デザイン済）

HuSH-29は、目的遺伝子のノックダウン用にデザインされたshRNA発現プラスミドです。ゲノムワイド（ヒト、マウス、ラット）にご用意しています。

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HuSH-29 shRNA コンストラクトのラインナップにレンチウイルスバージョンが加わりました。

shRNAを用いたジーンサイレンシングは、病態やそれに関係するパスウェイの遺伝子同定の第一段階の手法として用いられてきました。shRNA発見以前の遺伝子機能の不活化や阻害はとても手間のかかる手法にも関わらず、その結果の信頼性には多くの問題点がありました。また、従来の方法を用いた遺伝子変異体の作製とマッピングは、多くの時間と費用がかかります。しかし、オリジンテクノロジー社のHuSH-29ヘアピン構造を用いれば、遺伝子ノックダウン実験時間が短縮化され、比較的低コストで行うことができます。

HuSH-29、29merのヘアピン構造のshRNAは、長さと構造において21merのshRNAやsiRNAに比べて非常に効率的です。従来の短鎖オリゴRNAi構造に比べ、shRNAは長鎖で、さらにRNAiパスウェイにより効果的に導入でき、特異性・有効性が高いことが示されています。ほとんどの哺乳動物細胞において、長鎖の2本鎖RNAは抗ウイルス防御反応としてインターフェロン応答を誘導します。このインターフェロン応答は、広範囲のタンパク質合成経路停止を誘導し、遺伝子特異的ジーンサイレンシングにおける長鎖2本鎖RNAの合成を阻害します。この阻害は、30塩基よりも短いshRNAによって解消され、インターフェロン応答と遺伝子特異的ジーンサイレンシングのシグナルを回避します。HuSH-29は、インターフェロン応答を最小限に抑え、有効性を高めるように長さを最適化しています。

● 効果的なHuSH-29のデザイン
   （21merよりも効果的な29merのショートヘアピン構造のshRNA）

• GC含量50％を基準にし、30％〜70％内で作製。
  ・GC含量は、3’末端よりも5’末端が高くなるように選択。
  ・内部に繰り返し配列を含まないように設計。
  ・locus IDとできるだけ多くの転写開始点が得られるようにターゲット特異的塩基配列を設計。

● 4種類のレトロウイルスベクター、1種類のレンチウイルスベクターをご用意

• レトロウイルス
  • pRS： 蛍光なしのベーシックなレトロウイルスプラスミド
  • pGFP-V-RS： GFPによるトランスフェクションのモニターが可能
  • pGFP-B-RS： pGFP-V-RS（ピューロマイシン）と異なる選択マーカー（ブラスシチジン）^※1
  • pRFP-C-RS： 二重ノックダウンに理想的

• レンチウイルス
  • pGFP-C-shLenti：初代培養細胞に理想的（GFPレポーター）

※1 pGFP-B-RSベクターをご希望の場合、カスタム製作となりますので、別途お見積もりが必要になります。

ベクターの詳細はこちらから

● フレキシブルに遺伝子のノックダウンが可能

siRNAを用いたRNAiの一過性のトランスフェクションは、短期間の実験には十分ですが、長期間の発現を見る場合などには長期的なトランスフェクションやウイルスベクターを用いたトランスフェクション実験が必要です。HuSH-29　は、一過性と長期的なトランスフェクションの両方に適応することができます。

● レトロウイルスを用いた遺伝子導入が可能

 不死化細胞の中には、簡単に脂質やエレクトロポレーションによってトランスフェクションできるものもありますが、壊れやすい細胞や導入しにくい細胞はウイルスによる導入が利用されています。shRNAをコードしたレトロウイルスベクターが細胞に導入され、抗生物質で選択されると、宿主ゲノム内にshRNA発現カセットが導入されます。shRNAはsiRNAと異なり、宿主細胞内で安定して発現するので、サイレンシングが長期間継続します。

● 70%以上の遺伝子ノックダウンを保証

 オリジンテクノロジーズ社では全てのコンストラクトのノックダウンを保証しておりませんが、4コンストラクトのうち少なくとも1コンストラクトが70％のノックダウンを示さない場合には、アドバイスまたはリプレース対応させていただきます。

マニュアルはコチラから
HuSH™ shRNA Plasmids (29-mer) Application Guide

• 精製済みプラスミド
  目的遺伝子shRNAプラスミド（4コンストラクト、各5μg, ready-to-use）をお届けします。
• コントロールプラスミド
  29merスクランブルshRNAカセットを持つプラスミド

※1 pGFP-B-RSベクターをご希望の場合、カスタム製作となりますので、別途お見積もりが必要になります。

図1　pRS shRNA ベクターマップ

図2　二重ノックダウン実験
左：Scrambled shRNA（GFP Vector）+ Scrambled shRNA（RFP Vector）
右：shRNA against RFP（GFP Vector）+ shRNA against GFP（RFP Vector）

1. オリジーン社ホームページ(https://www.origene.com/shrna/）上の検索欄にご希望の遺伝子名を入力します。
2. 表示された品番をお知らせください。

※  表示価格について