
図1.他社製品との性能の比較。
Bioquest社のLysoBrite™ Green (品番:22643)と他社製品を、96ウェル黒壁/クリアボトムプレートで培養したHeLa細胞に使用した。サンプルを120秒間連続照射し、蛍光顕微鏡を用いて照射前後のシグナルを比較した。
リソソームは、細胞の「廃棄物処理」システムであり、細胞質内の不要な物質や細胞のデブリを消化します。リソソームの酵素機能の欠損は様々な代謝異常を引き起こすことから、リソソームの挙動や形態を可視化して追跡することは重要です。リソソーム染色の為の色素は、酸性の小器官に選択的に集積するものであれば使用可能ですが、その性能には大きな幅があります。
理想的なリソソーム色素は、増殖中の細胞と非増殖中の細胞のどちらにも、また懸濁中の細胞にも接着中の細胞のどちらにも適しているべきです。また、一般的な機器のプラットフォームに合わせた蛍光色が用意されている必要があります。さらに、細胞毒性が低く、光安定性が高いことも好ましい特性です。
AAT bioquest社では、他の蛍光プローブとのマルチプレックスや、固定後の共局在の研究に対応できるよう、青色から近赤外までのスペクトル特性を持つ色素を用意しています。