タンパク質とタンパク質のコンジュゲーションには、一般的に両端に異なる反応性を持つ二官能性のリンカー (SMCCなど) を用いて、2つのタンパク質を連結する方法が用いられています。
しかし、SMCCで修飾されたタンパク質は非常に不安定で、タンパク質がアミンとチオール基の両方を含むことが多いため、自己反応性が高く、大量のホモ架橋を引き起こすことがあります。
また、タンパク質上のマレイミド基の数を定量することは困難な作業でした。
Buccutite™ クロスリンクテクノロジーは、タンパク質のアミノ基 (N末端またはリジン残基) を介して容易に反応する2つの小さなリンカーを使用し、得られた2組のBuccutite™高分子は混合で容易に架橋させることができます。
SMCC化学標識法のような従来のタンパク質-タンパク質コンジュゲーション技術と比較して、Buccutite™コンジュゲーションは格段に堅牢で、要求される作業も少なくなっています。
全部入りのキットは、マイクログラム量の抗体 (1回の標識反応で25µg程度) を2時間以内に標識でき、精製は不要で収率も100%です。
図.Buccutite™ クロスリンクテクノロジーの原理。
詳細に関しましては、以下リンク(Buccutite™ 抗体標識キット)をご覧ください。