NADPH は生合成に関与し、反応に必要な還元力を提供する機能を持ちます。
生合成の増加は急速に増殖するがん細胞の特徴であり、NADPH は活性酸素種 (ROS)と同様にがん代謝の結果として生成される重要な分子であると考えられています。
従来の NADP/NADPH アッセイの多くは 340 nm での吸収をモニタリングすることで行われており、高価な石英マイクロプレートが必要です。残念ながら、この方法では感度が低く、干渉が大きくなります。
AAT Bioquest社のアッセイでは、シグナル/ノイズ比を向上させるために、より長い波長を使用するアッセイを採用しています。またアッセイの感度を向上させるために、蛍光分析形式により干渉を低減できます。
図.総 NADP/NADPH 量と NADP/NADPH 比の測定
Amplite™ NADP / NADPH Ratio アッセイキット(品番:15274)を使用。
左: 総NADPH および NADP 用量反応
右: NADP/NADPH比
等量の NADP と NADPH 混合物を NADP 抽出溶液の存在下または非存在下で 15 分間処理し、その後室温で抽出溶液で中和した。 (測定波長:460 nm)