高感度にアスコルビン酸/ビタミンCを定量するキット OxiSelect™ アスコルビン酸測定アッセイ（FRASC法）

OxiSelect™ アスコルビン酸測定アッセイは、FRASC 測定法を利用して抗酸化剤であるアスコルビン酸（ビタミンC）を高感度に定量します。1 µM という低濃度のアスコルビン酸も検出可能で、血清、血漿、尿、唾液、組織ホモジネート、細胞抽出物、精製食品サンプル、薬品抽出物などにご使用いただけます。

アスコルビン酸（Ascorbic acid）について

アスコルビン酸（Ascorbic acid）は、生物で見つかった生命維持に必須の水溶性抗酸化剤で、一般的にはビタミンCとして知られています。自然界で見つかっているアスコルビン酸は、L型鏡像異性体が唯一の形態で、通常の生理反応に不可欠です。アスコルビン酸は構造的にグルコースに類似した弱い糖酸です。

アスコルビン酸アニオンであるアスコルビン酸塩（ascorbate）は、還元剤としてはたらき、全ての動植物で重要な様々な酵素的反応や非酵素的反応において電子を供与します。 この還元力からアスコルビン酸は抗酸化剤として機能し、多くの活性酸素種(ROS)をいち早く除去します。 多くの生物が体内でビタミンを合成できる一方、ヒトは体内でビタミンを合成できないため食事から摂取する必要があります。そのため、壊血病は食事によるビタミン摂取が不足したときに引き起こされます。アスコルビン酸はフリーラジカルの中和の他にも、組織発達や創傷治癒、神経伝達物質の形成、血中のコレステロールレベルなどの様々な機能で重要です。

図1. アスコルビン酸の構造式

OxiSelect™ アスコルビン酸測定キットは、血清、血漿、尿、唾液、組織ホモジネート、細胞抽出物、精製食品サンプル、薬品抽出物など、様々なサンプル中のアスコルビン酸濃度を定量的に測定するキットです。

本製品は、抗酸化剤の還元力を利用したFRASC（Ferric Reducing/Antioxidant Ascorbic Acid）測定法に基づきます。アスコルビン酸と他の抗酸化剤とを区別するためにアスコルビン酸オキシダーゼを用います。サンプル中のアスコルビン酸量は、アスコルビン酸オキシダーゼを加えたウェルと加えていないウェルの吸光度の違いによって決定されます。

FRASC測定法は1 µMの分析にも感受性が高く、年齢、病気、食事、または他の生理学的変化を、抗酸化状態によって評価する分析方法を提供しています。

• アスコルビン酸と他の抗酸化剤を特異的に区別
• 1 µMという低濃度のアスコルビン酸も検出
• 血清、血漿、尿、唾液、組織ホモジネート、細胞抽出物、精製食品サンプルまたは薬品抽出物に使用可能

  ※どのサンプルも適切なデータ算出のためにデュプリケートでアッセイを行う必要があります。

スタンダード、未知サンプルの測定を含め、200アッセイ分の試薬が含まれます。

• Colorimetric Probe
• Iron Chloride Solution
• Ascorbic Acid Standard
• Assay Buffer (5X)
• Ascorbate Oxidase (50X)

OxiSelect™ アスコルビン酸測定キットは、サンプル中のアスコルビン酸濃度の定量的な測定法です。

塩化鉄は、サンプル中の電子供与性の抗酸化剤によってFe2+に還元されます。 Fe²⁺イオンは、比色プローブにキレートされ、540-600nmの波長で検出できる生成物を形成します。 アスコルビン酸は、プローブと鉄複合体と迅速に反応するため、アッセイは数分で完了します。

平行測定する二つのウェルの片方にアスコルビン酸オキシダーゼを加え、選択的かつ特異的にアスコルビン酸を消去します。バックグラウンドは、酵素非処理のウェルでの差から求め、アスコルビン酸濃度を決定します。

図2.　アスコルビン酸スタンダードカーブ

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