記事ID ： 9964

βアミロイドペプチド凝集を簡便に検出 SensoLyte® ThT Aβ42 & Aβ40 凝集測定キット

メーカー名：Anaspec, Inc.

本商品は、チオフラビンT（ThT）色素を用いてAβの凝集を測定するための簡便で標準的なキットです。

Aβ40もしくはAβ42ペプチドは、単量体の状態に前処理してから使用します。繊維化に最適なバッファーと、コントロールとして2つ既知の阻害剤を含みます。分析は、凝集したAβペプチドと結合すると蛍光強度（Ex/Em＝440/484nm）が高くなるThT色素の特性に基づいています。

背景

アルツハイマー病は、痴呆の最も一般的な原因であり、老人斑及び神経原線維変化のような特徴が認められます。βアミロイド（Aβ）ペプチド、Aβ40（1-40）、Aβ42（1-42）は、老人斑の主要成分として発見されており、これらのペプチドが有毒なオリゴマーを形成し、この原繊維が急速に凝集することが示唆されています。Aβの凝集がアルツハイマー発病の過程において重要な事象であることから、Aβの繊維化動態やAβの凝集阻害剤を研究するために、信頼性のある分析手法が重要になっています。

構成内容

アッセイバッファー
ヒトβアミロイド（1-40）（品番：72213）、もしくはヒトβアミロイド（1-42）（品番：72214）
チオフラビン（ThT）
モリン（阻害剤、コントロール）
フェノールレッド（阻害剤、コントロール）

使用例

図1．Aβ40繊維の形成の増加に伴い、蛍光強度が上昇。フェノールレッド、モリン、Rhodamine B、Tannic Acidを最終濃度で50μMとなるように添加し、Aβ40の凝集を阻害した。37℃で、5分ごとに蛍光強度（Ex/Em＝440/484nm）を測定した（モレキュラーデバイス社のFlexstation II-384 蛍光光度計）。

図2．Aβ40繊維の形成の増加に伴い、蛍光強度が上昇。フェノールレッド、モリン、Tannic Acid、Dopamine、o-Vanilinを最終濃度で100μMとなるように添加し、Aβ42の凝集を阻害した。37℃で、5分ごとに蛍光強度（Ex/Em＝440/484nm）を測定した（モレキュラーデバイス社のFlexstation II-384 蛍光光度計）。

SensoLyte® ThT Aβ42 & Aβ40 凝集測定キット

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
SensoLyte^(R) Thioflavin T β-Amyloid (1-40) Aggregation Kit	ASI	AS-72213	1 KIT	￥161,000
SensoLyte^(R) Thioflavin T β-Amyloid (1-42) Aggregation Kit	ASI	AS-72214	1 KIT	￥161,000

関連商品

品名	メーカー	品番	包装	希望販売価格
AggreSure^TM β-Amyloid (1-40), Human	ASI	AS-72215	0.25 MG	￥86,000
AggreSure^TM β-Amyloid (1-42), Human	ASI	AS-72216	0.25 MG	￥86,000
SensoLyte^(R) Anti α-Synuclein ELISA Kit, Mouse	ASI	AS-55550	1 KIT	販売終了
SensoLyte^(R) Anti-Human β-Amyloid (1-40) Quantitative ELISA Colorimetric, Human	ASI	AS-55551	1 KIT	￥154,000
SensoLyte^(R) Anti-Human β-Amyloid (1-42) Quantitative ELISA Colorimetric, Human	ASI	AS-55552	1 KIT	￥154,000
SensoLyte^(R) Anti-Mouse/ Rat β-Amyloid (1-40) Quantitative ELISA Colorimetric, Mouse	ASI	AS-55553	1 KIT	￥154,000
SensoLyte^(R) Anti-Mouse/ Rat β-Amyloid (1-42) Quantitative ELISA Colorimetric, Mouse	ASI	AS-55554	1 KIT	￥154,000