GpIIb/IIIa糖タンパク質(抗凝集物質)とそのレセプターとの結合度をフローサイトメトリーで分析するキットです。
血小板のGpIIb/IIIaレセプターのトータル量とフリー(抗凝集物質に結合していないレセプター)の量を蛍光強度により測定し、スタンダードカーブと比較することで算出できます。
構成内容
- 希釈液(×10)
- ネガティブコントロール(マウスモノクローナル抗体IgG)
- MAb1試薬(抗GpIIIa (CD61)モノクローナル抗体)
- MAb2試薬(抗GpIIIa (CD61)モノクローナル抗体)
- 校正用ビーズ懸濁液(既知量のマウスIgGでコートされたビーズ)
- 染色試薬(FITC標識抗マウスIgGポリクローナル抗体)
原理
血小板GpIIIに特異的な2種類のモノクローナル抗体をサンプルに加えて染色し、フローサイトメトリーで蛍光強度を測定します。蛍光強度は、血小板表面に結合したモノクローナル抗体の数に比例します。2種類のモノクローナル抗体を使用することで、2つのパラメーター(GpIIb/IIIaレセプターのトータル量及びフリーの量)を同時に定量できます。
使用例
図1 校正用ビーズの分析
左:FSとSSを対数でプロットしたサイトグラム
ビーズのメイン群(「CAL」で表した部分)にゲートをセットする。
右:左図の「CAL」部分の蛍光ヒストグラム
3つの蛍光ピーク(図中A、B、C)が3種類の校正用ビーズを示す。
図2 サンプル(全血)の分析
左:FSとSSを対数でプロットしたサイトグラム
血小板が他の血液成分から単離される(図中「PLT」部分)
右:血小板の蛍光ヒストグラム
図3 校正用ビーズのスタンダードカーブ(例)
X軸:3種類の校正用ビーズのMFI(蛍光強度平均値)
Y軸:ビーズのモノクローナル抗体分子の量(ロットごとに表示)
抗凝集物質のタイプ | GpIIIaレセプターの量 | 結合比(%) | ||
---|---|---|---|---|
トータル | フリー | 結合 | ||
モノクローナル抗体 | MAb2 | MAb1 | MAb2-MAb1 | (MAb2-MAb1)/MAb2×100 |
ペプチド又はペプチド模倣薬 | MAb1 | MAb2 | MAb1-MAb2 | (MAb1-MAb2)/MAb1×100 |
引用文献
血小板GpIIb/IIIaレセプター結合度測定キット
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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