血小板ADP のレセプター(P2Y12)のアンタゴニストであるThienopyridine 及びそのアナログを、フローサイトメトリーで測定・モニタリングするためのキットです。
本商品は研究用試薬です。
血小板ADP のレセプター(P2Y12)のアンタゴニストであるThienopyridine 及びそのアナログを、フローサイトメトリーで測定・モニタリングするためのキットです。
本商品は研究用試薬です。
ADPは血液凝固において重要な因子の1つであり、ADP の受容体であるP2Y1とP2Y12(共にGタンパク質結合受容体)を介して血小板の活性化を促します。P2Y1はADPによる凝固反応に重要な役割を果たし、P2Y12は凝集反応の完了とさらなる凝集の引き金となります。
ASP(血管拡張因子刺激リン酸化タンパク質)は、細胞内血小板タンパク質で、基本状態ではリン酸化されていません。VASPのリン酸化は、cAMP経路によって調節されています。この経路は、PGE1(プロスタグランジン1)によって活性化される(図1-(1))一方、受容体であるP2Y12を介してADPにより阻害されます(図1-(2))。
本商品の測定条件では、受容体P2Y12の阻害によりVASPがリン酸化され、逆に受容体P2Y12が活性化されるとADPがPGE1の働きを抑制し、VASP-Pを非リン酸化状態のVASPにします。PGE1により誘導されるVASP のリン酸化の持続を測ることで、ex vivoでのThienopyridine の効能を検証することができます(図1-(3))。また、in vitroにおける受容体P2Y12のアンタゴニストの効果を検証することもできます。
図1 VASPのリン酸化の模式図
平均蛍光強度値(MFIc)から、下記の計算式に従い、血小板反応性指標(PRI;platelet reactivity index)を算出します。
PRI=[(MFIc(PEG1)−MFIc(PEG1+ADP))/MFIc(PEG1)]×100
MFIc(PEG1):PGE1のみ存在下のMFIc
MFIc(PEG1+ADP):PGE1及びADP存在下のMFIc
図2 P2Y12(ADPレセプター)アンタゴニストのモニタリング方法
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
血小板 VASP フローサイトメトリーキット / PLT VASP/P2Y12 10 ![]() |
BCT | 7014 | 1 KIT [10 tests] |
¥69,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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