CY-QUANT VASP/P2Y12 ELISA キットは、血小板上のADP受容体(P2Y12)のアンタゴニストを測定するキットです。
リン酸化VASP(Ser239)の量を測定することで、血小板上のADP(アデノシン‐2‐リン酸)受容体(P2Y12)のアンタゴニストを測定します。
背景
VASPのリン酸化とADP受容体(P2Y12)の関係性
VASP(血管拡張因子刺激リン酸化タンパク質)は細胞内血小板タンパク質で、通常は脱リン酸化されています。
しかし、プロスタグランジンE1によりリン酸化され、ADPがP2Y12に結合すると脱リン酸化されます。
実験条件下でADP(リン酸化剤)とプロスタグランジンE1(脱リン酸化剤)を同時に添加すると、P2Y12が効果的な抗血小板剤(チエノピリジン誘導体等)によってブロックされて、ADP の作用は優位に立ち、VASP の脱リン酸化に傾きます。そのため、この条件下ではVASP のリン酸化の程度がP2Y12阻害の程度を表します。
構成内容
- マウス抗ヒトVASPモノクローナル抗体コート済み96ウェルマイクロタイタープレート(ストリップタイプ)
- PGE1(凍結乾燥)
- PGE1+ADP(凍結乾燥)
- 溶解バッファー
- 洗浄液
- 希釈液
- ペルオキシダーゼ標識マウス抗ヒトVASP-Pモノクローナル抗体
- TMB基質
- 反応停止液
原理
- 全血サンプルの活性化をPGE1とPGE1+ADPで行った後、血小板を溶解バッファーで溶解させます。
- 放出されたVASPを、プレートにコートされた抗ヒトVASP抗体により捕捉させます。
- その後ペルオキシダーゼ標識抗ヒトVASP-P抗体によりVASPのリン酸化Ser 239抗原決定基が認識されます。
- TMB基質を用いて検出します。
CY-QUANT VASP/P2Y12 測定ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
CY-QUANT VASP/P2Y12 96![]() |
BCT | 7502 | 1 KIT [96 tests] |
¥142,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
- 「CY-QUANT VASP/P2Y12 測定ELISAキット」は、下記のカテゴリーに属しています。