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記事ID : 46472
研究用

Calcium homeostasis modulator(CALHM)認識抗体 CALHM1 特異的認識モノクローナル抗体

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本抗体は、CALHM1を特異的に認識するモノクローナル抗体です。シグナル伝達などの研究にぜひご活用ください。

※ご提供者:福岡女子大学 国際文理学部 生体制御学研究室 濱田 俊先生

背景

CALHM1とは

Calcium homeostasis modulator(CALHM)遺伝子ファミリーは、4つの膜貫通領域を持つポア形成サブユニットをコードし、大孔径の電位依存性チャネルを形成します。このファミリーの一つである CALHM1 は、遅発性アルツハイマー病 (Late-Onset Alzheimer's Disease, LOAD) に関連する遺伝子の研究中に同定され、ヒト CALHM1 遺伝子の特定の一塩基多型がアルツハイマー病のリスク増加と相関することが報告されています。
アルツハイマー病発症における役割に加えて、CALHM1は味覚受容体細胞、特に II型味蕾細胞で CALHM3 と共に発現しています。CALHM1とCALHM3はヘテロ六量体を形成し、電位依存性チャネルとして機能します。このチャネルは、膜電位の変化に応じて開閉し、ATPを神経伝達物質として求心性神経線維とのシナプスに放出する上で不可欠な役割を果たしています。特に、苦味、甘味、うま味といった特定の味覚の伝達において、ATP放出を介したシグナル伝達が重要です。このように、CALHM1はアルツハイマー病のリスク因子にとどまらず、味覚伝達や細胞間シグナル伝達においても中心的な役割を担っています。

使用例

CSR_FKWM01_01.png
図1  CALHM1抗体を用いたウェスタンブロット検出
レーン1:CALHM1 発現ベクターを導入したNIH 3T3細胞
レーン2:CALHM1 欠損ベクターを導入したNIH 3T3細胞
CSR_FKWM01_02.png
図2 マウス味蕾組織における免疫染色
CALHM1抗体(緑色)、phospholipase C b2抗体(赤紫色)および核染色(青色)を用いた多重染色
 
参考文献

Ikuta R. Kakinohana Y., Hamada S. Chemical Senses (2024)49, bjae019. PMID: 38761122.

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
Anti CALHM1, Mouse (Rat) Unlabeled, 8F1詳細データ CAC FKW-M01 100 UL
[1 mg / mL]
¥50,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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