合成ペプチドは小さな分子のため、そのままでは抗原として認識され難く、抗体が産生されません。そこでキャリアタンパク質と呼ばれる抗原性の強いタンパク質にペプチドを結合させて免疫を行う必要があります。
一般的に使用されるキャリアタンパク質は下記の通りです。
- KLH(スカシガイ由来ヘモシアニン)
- BSA(ウシ血清アルブミン)
- OVA(卵白アルブミン)
免疫を行って得られる血清にはキャリアタンパク質に対する抗体も多く含まれますので、バックグラウンドを低減するためにも抗原の由来と遠うキャリアタンパク質を選択することをお勧めします。例えば、哺乳類であればKLH、甲殻類であればBSA などがより好ましいと言えます。
キャリアタンパク質とペプチドの結合方法はいくつか選択可能ですが、安定して結合でき実績が最も多いMBS 法をお勧めしています。
- MBS 法
- EDC 法
- クリックケミストリー法
- グルタルアルデヒド法