Ras タンパク質（H-Ras，K-Ras，N-Ras）を高感度定量 活性型Ras測定ELISAキット（比色／発光）

活性型Ras 測定 ELISAキットは、Raf1のRas結合ドメイン（RBD；Ras-binding domain）を利用し、活性型Ras タンパク質を測定・定量化するキットです。

96ウェルプレートフォーマットを使用し、精製サンプルまたはライセートサンプル中の活性型Ras（ヒト、マウス、ラットのH-Ras，K-Ras，N-Rasアイソフォーム）を選択的に検出します。比色検出ELISA または 化学発光検出ELISA をご用意しております。

低分子GTP結合タンパク質 Ras

低分子GTP結合タンパク質（または低分子GTPase）は、シグナル伝達経路の分子を制御する因子として機能するタンパク質ファミリーです。

Ras は、21kDaの低分子GTP結合タンパク質の一種で、細胞増殖や細胞形質転換、腫瘍浸潤などの様々な生体応答経路を調節します。Ras は、他の低分子結合タンパク質（低分子GTPase）と同様に、GDPが結合した状態の不活性型とGTPが結合した活性型の間を行き来することで分子イベントを調節します。活性型（GTP結合型）のRasは、Raf1のRas結合ドメイン（RBD；Ras-binding domain）に特異的に結合し、下流のシグナル経路を制御します。Ras スーパーファミリーの最も有名なメンバーに、H-Ras、N-Ras、K-Rasがあり、多種の腫瘍への関連が示唆されています。

［比色法（品番 STA-440）］

• Raf-1 RBD キャプチャープレート
• アッセイ/溶解バッファー（5×）
• アッセイ希釈液
• 洗浄バッファー（10×）
• 基質溶液
• 停止溶液
• Raf-1 RBD
• pan-Ras抗体（1000×）
• 二次抗体（HRP標識）
• GTPγS（100×）
• GDP（100×）

［化学発光法（品番　STA-441）］

• Raf-1 RBD キャプチャープレート
• アッセイ/溶解バッファー（5×）
• アッセイ希釈液
• 洗浄バッファー（10×）
• 化学発光試薬A、B
• プレートシールフィルム
• Raf-1 RBD
• pan-Ras抗体（1000×）
• 二次抗体（HRP標識）
• GTPγS（100×）
• GDP（100×）

活性型Ras 測定 ELISAキットは、Ras の活性化を簡単かつ迅速にモニターするELISAキットです。

プレートに結合させた Raf1のRas結合ドメイン（RBD；Ras-binding domain）によって、精製サンプルまたはライセートサンプル中の活性型Ras（ヒト、マウス、ラットのH-Ras，K-Ras，N-Rasアイソフォーム）を選択的に分離・プルダウンします。捕捉された GTP-Rasは、pan-Ras抗体とHRP標識二次抗体で検出します。

図1．EGFによるHela細胞の刺激：比色法（品番STA-440）

図2．EGFによるHela細胞の刺激：化学発光法（品番STA-441）
HeLa細胞を18時間血清飢餓状態に置いた後、EGFで刺激した（5ng/mLで2分間）。ライセートをアッセイプロトコールに従い処理し、比色または化学発光検出により測定した（バックグランドを差し引いたデータ）。

図3．Pan-Ras抗体の特異性。
Pan-Ras抗体は、 精製した H-Ras, K-Ras, N-Ras ヒトアイソフォームに特異的であることを確認（ドットブロット）。

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