Global DNA メチル化 ELISA キットは、競合ELISA法での測定により、尿サンプルや抽出した細胞・組織DNAサンプルから直接 5-methylcytosine(5MedCyd;5’-methyl-2’-deoxycytidine)を定量します。(→測定原理はこちら)
Global DNAメチル化 測定ELISAキット(5-methylcytosine 定量)
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背景
DNA のメチル化 について
エピジェネティックな変異は、安定的で、遺伝性、かつ可塑的な変化に関連します。
DNA のメチル化はエピジェネティックな変化の一つで、ほとんどすべての生体内プロセスに関連することが示されてきています。DNAメチル化は、細胞プロセス制御の手段として、原核生物ゲノムと真核生物ゲノムの機能的な複雑さを増加させます。DNAメチル化は、動的であるため、細胞事象のタイミングを制御することができます。
原核生物において DNAメチル化は、シトシンのC-5位 またはN-4 位、ならびにアデニンの N-6位で生じます。これまでに細菌DNAをメチル化する複数の酵素が同定されており、DNA-MTases と呼ばれます。当初、細菌でのDNAメチル化は、制限-修飾系に関連づけられ、DNAメチル化を欠いている外来DNAは宿主のメチル化感受性制限酵素によって認識・分解されることが報告されました。細菌でのさらなる研究によって、DNAメチル化は、DNA複製のフィデリティーの維持、遺伝子発現調節、および病原性への関与が示唆されています。
植物では、DNAメチル化はCpG 配列またはCpNpG 配列に見られ、正常な植物の発生や転写・転位の制御に関連付けられています。少なくとも2つのクラスの DNAメチルトランスフェラーゼ(DNMTs;DNA methyltransferases)が植物では同定されており、その特性が明らかになっています。 これらはまず、MET1 メチルトランスフェラーゼファミリーを含み、CpG 領域で優先的にシトシンをメチル化し、de novo メチル化と DNMTs の維持両方で機能します。また、DNMT の2つめのクラスにクロモメチラーゼ(CMTS;chromomethylases)があります。クロモメチラーゼは植物に特有であり、CpNpG 配列のシトシンをメチル化します。
哺乳動物細胞では、DNAメチル化は主に CpG ジヌクレオチドで見られ、そのほとんどは遺伝子のプロモーター領域内に存在します。 しかし、マウスやヒトの胚性幹細胞(ES細胞)などのいくつかの例では、DNAメチル化は非CpG 配列でも見出されます。哺乳類細胞におけるDNAメチル化 は、転写の抑制とゲノム安定性の維持に関係します。ゲノムの維持やその他の生物学的プロセスで重要な役割を担っているため、DNAメチル化の調節解除は、がんを含む多数のヒトの疾患に関係します。哺乳動物細胞では、三つの主要な酵素が、de novoメチル化(DNMT3A および DNMT3B)とメチル化の維持(DNMT1)に必要とされます。
ゲノム中の5-メチルシトシン(5-methylcytosine)の総含有量を検出するためにはいくつかの方法があり、DNAをシングルヌクレオチドに消化し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)や、薄層クロマトグラフィー(TLC)、液体クロマトグラフィー質量分析法(LC-MS)で分析する方法が知られていますが、時間がかかるうえ、高度な技術が必要とされます。
特長
- 5'-methyl-2'-deoxycytidine(5MedCyd)を検出・定量
- 細胞・組織のゲノムDNAサンプルに適用
- 感度:150nM 5MedCyd
構成内容
- 96ウェルDNA結合プレート
- 抗5MedCyd抗体
- HRP標識二次抗体
- 希釈液
- 洗浄バッファー(×10)
- 基質溶液
- 反応停止液
- 5MedCydスタンダード
- 5MedCyd DNA複合体 (×40)
Global DNA メチル化 ELISA キットは、5MedCyd を定量する競合ELISAです。最初に未知の5MedCyd サンプルまたは5MedCydスタンダードを、5MedCyd DNA があらかじめコートされたEIA プレートに加えます。短時間のインキュベーション後、抗 5MedCyd モノクローナル抗体を加え、続けてHRP標識二次抗体で検出します。サンプル中の5MedCyd量は、5MedCydスタンダードカーブとの比較により算出します。
測定例
よくある質問 Q&A
【01】 種特異性はありますか?
セルバイオラボ社のGlobal DNA メチル化ELISAキットは、種特異性はありません。5MedCyd 修飾は、全ての種に共通です。
【03】 バクテリア細胞に使用できますか?
このキットは、抽出されたDNAを用いるので、バクテリアから抽出されたDNAも用いることができます。
【05】 ヌクレアーゼP1による消化は必須ですか?
はい。DNAの消化は、このアッセイにとって重要です。なぜならDNAは、単一のヌクレオチドとして抗体に認識されるからです。処理していないサンプルまたは正しく消化されていないサンプルは、認識されず、結果の信頼性はなくなります。
下記よりそのほかのFAQもご覧いただけます。
Global DNAメチル化 測定ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Global DNA Methylation ELISA Kit (5'-methyl-2'-deoxycytidine Quantitation) | CBL | STA-380 | 96 ASSAY |
¥162,000 |
Global DNA Methylation ELISA Kit (5'-methyl-2'-deoxycytidine Quantitation) | CBL | STA-380-5 | 5*96 ASSAY |
お問い合わせ |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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