広い温度範囲でcDNA合成が可能 Bio-Helix社 cDNA合成 関連商品

図2. 耐熱性の向上
RScript Reverse Transcriptaseまたは他社製逆転写酵素を用いて、1kbの断片ARHGAP29 RNAを逆転写した。RScript の逆転写酵素は、温度変化（42 - 60℃）にかかわらず、他社品と比較して、60℃までの高温で安定した優れた性能を発揮することがわかった（A:Bio-Helix RScript reverse transcriptase（品番：RT001-0050 / RT001-0250）、B: A社逆転写酵素、C: B社逆転写酵素 D: C社逆転写酵素）。分子量マーカーは、DNA Ladder 1kb（品番：SDL-1000R）を使用した。

図3. 11kbの鋳型RNAの伸長反応
RScript Reverse Transcriptaseを用いて、様々なヒト膀胱癌細胞株-5637（HTB-9）のRNAと反応させた。得られた合成cDNA（8kb ,11kb）をPCRで増幅し、2%アガロースゲルで可視化した。分子量マーカーは、DNA Ladder 1kb（品番：SDL-1000R）を使用した。

図4. RScript Reverse Transcriptaseを使用したOne-Step RT-qPCR
COVID-19フラグメントの逆転写性能を評価するために、1反応あたり100コピーのN1遺伝子をOne-Step RT-qPCRでテストした。その結果、実行可能かつ効果的であることが証明された（平均Ct : 34.88）。COVID-19フラグメントは、Twist Synthetic SARS-CoV-2 RNA Controls (品番：EPI-ISL-1662307)から入手した。

図5. RScript Reverse Transcriptaseを使用したRT-qPCR
55℃の温度で、RScript Reverse Transcriptaseはより優れた効率とより高いcDNA収量を示します。RScriptの逆転写酵素は、他社品と比較して、55℃で安定した優れた性能を発揮します。そのため、RScript Reverse Transcriptase（Red）は、A社逆転写酵素（Green）やC社逆転写酵素（Blue）と比較して、cDNA量が少ないため、Ct値が著しく高くなることはない。

図.
RScript cDNA Synthesis Kitを用いて、330bpのCCD1A RNAを逆転写した。PCRのデータから、RScript cDNA Synthesis Kitは高温でも安定して優れた性能を発揮することがわかる。

図. cDNA合成におけるRNAの安定性向上
実験条件下でのRNaseの干渉は生成されるcDNA量を減少させ、その後のRT-qPCRのCt値を低下させる原因となる。RNase Inhibitorを1反応あたり4ユニット添加することで、RNaseの干渉を最小化することができる。