宿主細胞由来タンパク質を定量的に測定 CHO | 360-HCP ELISA

CHO | 360-HCP ELISA キットは、CHO細胞株を用いたリコンビナント製剤の製造工程で得られるサンプルに含まれる CHO-HCP（宿主細胞由来タンパク質）を、in vitro で定量的に測定できるキットです。

従来のジェネリックHCPアッセイと比較して、広範囲の CHO宿主細胞由来タンパク質（HCP: host cell protein）を検出できます。

Enhanced generic 360-HCP ELISA

360-HCP（宿主由来タンパク質）ELISA キットは、従来のHCPアッセイで問題となっていた、サンプル中のHCPが完全に検出されない可能性を最小限にすることができます。

従来のジェネリックHCPアッセイは、全てのプロセスをたった1種類の抗体で検出しますが、「Enhanced generic 360-HCP ELISA」では、4種類のキット（それぞれ異なる抗HCP抗体を使用）を提供しています。複数の抗体をお試しいただき、サンプルに最も適した抗体を見つけることができます。

アッセイで使用している抗体の作製方法

mock transfected CHO-K1 細胞 および CHO-S 細胞に由来するHCPでウサギとヤギを免疫し、ポリクローナルHCP抗血清を作製します。調製方法の異なる抗原（トータルHCP または HCP分画）を使用し、各HCP分画を用いて免疫することで、4種類の HCP ELISA キット（type A 〜 D）からなる「Enhanced generic CHO | 360-HCP アッセイ」を作製します。

• マイクロテストプレート（プレコート済み:ヤギ or ウサギ抗CHO-HCP抗体）
• 洗浄バッファー（10X）
• アッセイバッファー（10X）
• CHO-HCP スタンダード
• 検出抗体（100X、ビオチン標識ヤギ or ウサギ抗CHO-HCP抗体）
• 酵素コンジュゲート（100X： HRP標識ストレプトアビジン）
• 基質溶液（ready-to-use： TMB）
• 停止液（ready-to-use）

すべてのサンプルに合うジェネリック HCP ELISA は存在しないため、キットを選択する前に様々なキットでテストすることをおすすめします。

図1　優れたHCPの回収率
CHO | 360-HCP ELISAは、多数の mock CHO-HCP サンプルを用いて、幅広くテストされています。ほとんどの場合、4種類のキット（タイプA - D）のいずれか1つで、最も高い回収率が得られます。サンプル4（x）は、アッセイキット［タイプD］を用いた場合、回収率 >90% と推定されます。［タイプA, B, C］を用いた場合には回収率が低く、他社品ではわずか 20% です。

図2　感度

• LOD： 0.5 - 1.0 ng/mL
• LOQ： 2 - 3 ng/mL
• 測定範囲: 2 - 100 ng/mL

CHO | 360-HCP ELISA は、2種類の HCP 抗原および抗体を用いた独自のアッセイ法をもとにしています。CHO | 360-HCP ELISA は、4つのタイプ（A〜D）をご用意しており、スターターセットは、この4つの ELISA キットの性能を素早く簡単に比較するためのセットです。スターターセットをご利用いただくことで、最もニーズに適したキットをお選びいただくことができます。

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