新型コロナウイルスのリコンビナントタンパク質 COVID-19 タンパク質

RayBiotech社ではヌクレオカプシドタンパク質 (N-protein)、スパイクタンパク質 (S-protein)、ACE2 リコンビナントタンパク質を提供しています。

• RBT社 COVID-19 関連研究ツール

ヌクレオカプシドタンパク質 (N-protein)とは

ヌクレオカプシドタンパク質（N-protein）は、コロナウイルスRNAゲノムに結合する構造タンパク質であり、封入された核酸の周囲に殻 (カプシド) を作成します。Nタンパク質は、1) ウイルスアセンブリ中にウイルス膜タンパク質と相互作用し、2) RNA合成とフォールディングを支援し、3) ウイルスの出芽に役割を果たし、4) 細胞周期と翻訳を含む宿主細胞の応答に影響を与えます。

図1. N-proteinドメイン
RBD = receptor binding domain; SP = signal peptide; SR = serine-arginine-rich; TM = transmembrane domain

スパイクタンパク質 (S-protein)とは

スパイクタンパク質 (S-protein) は、宿主の感染を助ける 2つの主要なタスクを実行します。1) ウイルスと宿主細胞の表面受容体間の付着を仲介し、2) ウイルスと宿主細胞膜の融合を支援することにより、宿主細胞へのウイルスの侵入を促進します。

図2. Sタンパク質ドメイン
RBD = receptor binding domain; SP = signal peptide; SR = serine-arginine-rich; TM = transmembrane domain

ACE2とは

ACE2は、COVID-19感染を可能にする内因性膜タンパク質です。 感染の際、ACE2の細胞外ペプチダーゼドメインは、SARS-CoV-2 の表面タンパク質であるスパイクタンパク質の受容体結合ドメインに結合します。

図3. ヒトACE2ドメイン
SP = Signal peptide; TM = transmembrane domain; ID = Intracellular domain

図4. 各種SARS-CoV-2 リコンビナントタンパク質の SDS-PAGE解析

図5. 各種SARS-CoV-2 リコンビナントタンパク質及び人ACE2リコンビナントタンパク質の SDS-PAGE解析
Lane 1: Protein standard ladder (kDa); Lane 2: Untreated protein under reducing conditions; Lane 3: Treated protein with deglycosylation enzymes under native conditions; Lane 4: Treated protein with deglycosylation enzymes under reducing conditions.

図6. SARS-CoV-2 標的タンパク質の分泌及び過剰発現を示す組換え HEK293細胞のウェスタンブロット解析
分子量の増大は、大量の翻訳後修飾が原因である可能性がある。

※  表示価格について