免疫反応は複雑であり、必ずしも1つの抗原または単一の細胞表面マーカーに限定されるわけではありません。 ヒトT細胞レパトアは膨大で、107を超える異なるT細胞受容体 (TCR) から構成されており、それぞれがペプチドの最大106の配列変化を検出することができます。TCRレパトアの極端な多様性は、分析上の課題であり、一度に複数のパラメーターを測定できるT細胞モニタリングアッセイが必要です。
使用目的
dCODE Dextramer® (HiT) は、Dextramer に提示される MHC-ペプチド特異性をコードする独自のDNAバーコードが付着しています。細胞結合性 dCODE Dextramer® (HiT) 分子上に提示される MHC-ペプチドの特異性は、PCRや付着したDNAバーコードのシークエンスにより同定が可能です。
dCODEデキストラマー®試薬はマルチプレックス用に設計されており、同一検体中の異なるT細胞特異性の同定が可能です。個別化された dCODEデキストラマー®ライブラリーを作成することにより、患者のT細胞レパトアをプロファイリングし、T細胞免疫に関する新たな理解を得ることが可能になります。
dCODE Dextramer® グレード
dCODE Dextramer® グレード |
特徴 | 用途 | 品質コントロール | サイズ |
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Gold![]() |
MHC-ペプチド複合体を提示するdCODE Dextramer®試薬。MHC Iおよび MHC IIが利用可能です。利用可能な対立遺伝子のリストはこちらです。 |
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ペプチドローディングは品質管理され、100%保証 | 25、 50、150 テスト |
Explore![]() |
MHC-ペプチド複合体を提示するdCODE Dextramer®試薬。利用可能なMHCI対立遺伝子:A * 0101、A * 0201、A * 0301、A * 1101、B * 0702、B * 0801 |
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ペプチドローディングは品質管理されていません |
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dCODE® Klickmer | ビオチン化分子を結合するためのアクセプター部位を持つ dCODE Dextramer®バックボーン |
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- | 単一試薬もしくはパネルとして提供可能です。 |
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参考文献
- Bentzen AK, et al. Large-scale Detection of Antigen-Specific T Cells Using peptide-MHC-I Multimers Labeled With DNA Barcodes. Nat Biotechnol. 2016 Oct;34(10):1037-1045
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dCODE Dextramer® (10x compatible)
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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