DiSH™ Kitは、ハイブリドーマの作製及び、蛍光もしくは磁気による選別が可能なキットです。新技術によりハイブリドーマ作製の時間とコストを節減します。
背景
Abeome社のDiSH™(Direct Selection of Hybridomas)技術は、高アフィニティの抗体を産生するハイブリドーマを選択するために、改良を重ねたものです。
遺伝子工学技術によりミエローマ融合パートナーに改良を加えることで、マーカーを発現させている目的ハイブリドーマだけを標識することを可能にしました。ハイブリドーマは一度標識されれば、数時間で何十万もの細胞の中から、FACSや磁気分離により単離することができます。
また、本キットで作製するハイブリドーマは、抗原特異的な抗体を分泌するだけでなくハイブリドーマ表面にも抗体を発現します。どちらの方法でも、リンパ球の採取からはじめのスクリーニングまで、平均で16日(14〜18日)で完了します。
使用目的
- マウスモノクローナルハイブリドーマの作製、セレクション、クローニング
- 細胞株の開発
構成内容
- Sp2ab ミエローマパートナー細胞
- PEG
- PCM (Prefusion Medium)
- WCM (Wash Medium)
- FCM (Fusion Medium)
- AbeoClone™ Medium
- RCM (Recovery Medium)
- ECM (Expansion Medium)
DiSHキットフローチャート
図1 DiSHキットフローチャート
(1) 目的抗原で免疫したマウスからリンパ球を採取します。
(2) B細胞をミエローマ細胞Sp2ab(Igα及びIgβを発現)と融合させ、特異的なイムノグロブリンを分泌・表面発現するハイブリドーマを作製します。
<磁気ビーズによる分離方法>
(3) 磁気標識を用いて抗原特異的ハイブリドーマを単離します。
(4) 上清をAbeoCloneのメディウムで10〜14日間培養します。
(5) 10 日後、上清を分析して分泌された抗体(目に見えるコロニー)を確認します。
<FACSによる分離方法>
(3) 抗原特異的ハイブリドーマを、蛍光活性化セルソーター(FACS)によって、単一細胞に選別します。
(4) 96ウェルプレートに細胞を移し、10日後抗原特異的抗体の有無を分析します。
(5) 必要に応じ、目的のハイブリドーマを増幅します。
アプリケーション例
DiSH™ Kit
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
DiSH KitA Hybridoma Selection and Cloning Kit | ENZ | ENZ-71001-0001 | 1 KIT [For fusion of 1x10^8 total lymphocytes] |
販売終了 |
キット構成品 単品
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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