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記事ID : 45796
研究用

超遠心法と比較して約10倍のEV回収量 EXORPTION® 細胞外小胞(EV)精製用スピンカラムキット

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メーカー名:三洋化成工業株式会社

EXORPTION® は細胞外小胞(EV)を簡単・迅速・高純度に精製可能な創薬研究用キットです。

特長

超遠心法と比較して、以下の特長があります。

  • 約10倍のEV回収量と高い純度を達成
  • 約1/20の処理時間で簡便
  • 約1/100の夾雑物量で精製可能

左図:ハイドロゲル技術を応用した精製方法 右図:EV回収能力比較

標準プロトコール

標準プロトコール 1.サンプル 2.ビーズの膨張 3.洗浄 4.溶出

『EXORPTION®法』によるEV の精製についての概略

本方法は血液、尿、細胞培養液などの生体由来試料とハイドロゲルビーズを接触させるところから始まります。ビーズは生体由来試料を吸収するよう設計しており、30 分程度でビーズが膨潤します。微視的に見るとビーズ表面は網目のようになっており、吸収の過程で液体が網目を抜けてビーズ内に移動することで
 ① 低分子夾雑物
 ② EV
 ③ 高分子夾雑物
の分離が起こります。低分子夾雑物は網目の中を通り抜け、ビーズ中に吸収されます。ビーズ表面がEV 親和成分で覆われているため、EV は網目に捕捉されます。高分子夾雑物はビーズ表面と強く相互作用しないため、次の洗浄工程にて洗い流されます。特に高分子夾雑物は検体のpH によって立体構造(コンホメーション)やゼータ電位が変化するため、検体の個体差によって精製度が変化することがありますが、本方法はビーズがバッファー効果を有しており、検体は一定のpH に収束するため、精製度のバラつきが少ないです。
プロセス上の特長は以上になりますが、本方法の最大の特長はEV 回収能力にあり、ゴールドスタンダードの超遠心法と比較して10 倍以上の回収量を示します。この特長は体液中に極微量に含まれるEV を高感度に検出することを可能にするだけでなく、創薬の開発においてもEV を大量に得るために有用な技術となります。また、一部のアフィニティ精製法と異なり、Elution Buffer に試薬由来の化学物質を含まないことやEV の脂質二重膜構造の破壊がない点なども創薬においては大きなメリットとなります。

参考文献
  1. エクソソームを含む細胞外小胞(EV)を利用した治療用製剤に関する報告書
    令和5年1月17日 独立行政法人医薬品医療機器総合機構 科学委員会


図 EXORPTION®法によるEVの精製

アプリケーションデータ

EXORPTION® は細胞外小胞を簡単・迅速・高純度に精製可能な創薬研究用キットです。回収したEVは粒子数の確認、EV マーカー、核酸等の評価、生理活性の確認等、各種分析や実験に利用可能です。

EXORPTION® にて精製したEVの粒子径・粒子数の評価

ヒト尿・血清サンプルおよびHEK293 細胞培養上清サンプルからEV を回収し、ナノ粒子トラッキング解析(NTA)により粒子径・粒子数を評価

EXORPTION(R) にて精製した細胞外小胞の粒子径・粒子数の評価

ELISA によるCD9+/CD63+ EV の定量

左図:ヒト尿サンプルでの各種精製法との比較 右図:各種サンプルからのEV回収量

SDS-PAGE による不純物の評価

ヒト尿サンプルでの各種精製法との比較

EV からのmiRNA の回収

ヒト尿・血清サンプルでの評価

EXORPTION® 細胞外小胞(EV)精製用スピンカラムキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
EXORPTION(R) Extracellular vesicles purification kit new SAC SCI-010 1 KIT
¥80,000

Q&A

【01】 どのようなサンプルから精製できますか?

尿・血清・唾液・細胞培養上清などから精製した実績があります。

【02】 本精製キットでの精製にかかる時間はどのくらいですか?

サンプルの吸着に30 分(静置)、洗浄操作に10 〜 30 分、溶出に30 分(静置)の 計90 分 かかります。

【03】 サンプルの前処理は何を推奨しますか?

遠心分離等でサンプル中の夾雑物を除去したうえでキットで精製することを推奨します。

【04】 1回の精製あたりのサンプル量はどのくらいですか?

標準プロトコールでは1 mL のサンプルを精製することが可能です。サンプル量が1 mL より少ない場合は、PBS や生理食塩水等で希釈して1 mLに調製してください。また、サンプル中のEV の濃度が低い場合は最大4.6 mL までのサンプルを精製可能なプロトコールもあります。

【05】 1回の精製あたりの EVの回収量はどのくらいですか?

サンプルの性質にも依存しますが、CD9/CD63 Exosome ELISA Kit, Human(コスモ・バイオ、品番:EXH0102EL)による定量で20〜 150 pg程度、ナノ粒子トラッキング解析(NTA)にて1010 〜 1011 個/mLほどのEV の回収が確認されています。

【06】 Q6 本精製キットの再使用は可能ですか?

本キットの再使用はできません。

【07】 精製したEVの利用について注意事項はありますか?

精製液に高濃度の無機塩が含まれるため、塩の存在が影響をおよぼす実験に精製したEV を使用する場合は精製液を希釈するか脱塩作業を行ってください。
一例として、この資料のデータは以下のプロトコールで測定しています。
NTA : 精製液を超純水で希釈した上で測定
ELISA : 精製液を0.2 w/v % BSA 溶液で3 〜 5 倍希釈した上でELISA プレートに添加(CD9/CD63 Exosome ELISA Kit, Human の場合)
miRNA 解析 : 精製液をそのまま使用(Norgen 社、Exosomal RNA Isolation Kit の場合)

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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