EXORPTION® は細胞外小胞を簡単・迅速・高純度に精製可能な創薬研究用キットです。回収したEVは粒子数の確認、EV マーカー、核酸等の評価、生理活性の確認等、各種分析や実験に利用可能です。
EXORPTION® にて精製したEVの粒子径・粒子数の評価
ヒト尿・血清サンプルおよびHEK293 細胞培養上清サンプルからEV を回収し、ナノ粒子トラッキング解析(NTA)により粒子径・粒子数を評価

ELISA によるCD9+/CD63+ EV の定量

SDS-PAGE による不純物の評価

EV からのmiRNA の回収

製品使用文献
- SooHa Kim et., al. Myeloma cell growth suppression by osteoblast-derived extracellular vesicles: the creation of a non-permissive niche for myeloma cells by bone-forming osteoblasts. Haematologica Vol. 110 No. 6 (2025): June, 2025
【01】 どのようなサンプルから精製できますか?
尿・血清・唾液・細胞培養上清などから精製した実績があります。
【02】 本精製キットでの精製にかかる時間はどのくらいですか?
サンプルの吸着に30 分(静置)、洗浄操作に10 〜 30 分、溶出に30 分(静置)の 計90 分 かかります。
【03】 サンプルの前処理は何を推奨しますか?
遠心分離等でサンプル中の夾雑物を除去したうえでキットで精製することを推奨します。
【04】 1回の精製あたりのサンプル量はどのくらいですか?
標準プロトコールでは1 mL のサンプルを精製することが可能です。サンプル量が1 mL より少ない場合は、PBS や生理食塩水等で希釈して1 mLに調製してください。また、サンプル中のEV の濃度が低い場合は最大4.6 mL までのサンプルを精製可能なプロトコールもあります。
【05】 1回の精製あたりの EVの回収量はどのくらいですか?
サンプルの性質にも依存しますが、CD9/CD63 Exosome ELISA Kit, Human(コスモ・バイオ、品番:EXH0102EL)による定量で20〜 150 pg程度、ナノ粒子トラッキング解析(NTA)にて1010 〜 1011 個/mLほどのEV の回収が確認されています。
【06】 Q6 本精製キットの再使用は可能ですか?
【07】 精製したEVの利用について注意事項はありますか?
精製液に高濃度の無機塩が含まれるため、塩の存在が影響をおよぼす実験に精製したEV を使用する場合は精製液を希釈するか脱塩作業を行ってください。
一例として、この資料のデータは以下のプロトコールで測定しています。
NTA : 精製液を超純水で希釈した上で測定
ELISA : 精製液を0.2 w/v % BSA 溶液で3 〜 5 倍希釈した上でELISA プレートに添加(CD9/CD63 Exosome ELISA Kit, Human の場合)
miRNA 解析 : 精製液をそのまま使用(Norgen 社、Exosomal RNA Isolation Kit の場合)
ISEV2025で発表されました
ほぼすべての生細胞から分泌され、さまざまな生理機能に重要な役割を果たす細胞外小胞(EV)は、近年、研究者の関心を集めています。 超遠心法や高分子沈殿法など、EV分離のための多くのプロトコルが開発されてきましたが、従来法にはそれぞれ特有の長所と短所が指摘されています。
今回、HAS(Hydrogel Adsorption Separation)法という新規EV精製技術を紹介します。
本法は、ハイドロゲル表面への吸着を利用して、高純度のEVを選択的に精製するものです。HAS法により各種検体から得られたEVは、プロテオミクスやフローサイトメトリーを含む複数の解析手法に適用可能で、基礎研究から臨床応用まで幅広いEV研究において有用性が示唆されています。
学術論文に掲載されました
本製品の核となる技術「ハイドロゲル吸着分離(HAS)法」の原理と、各種生体試料における精製パフォーマンスに関する論文が、米国化学会(ACS)の『ACS Applied Bio Materials』誌に採択されました。
Ryota Kajihara, Kyohei Tobinaga, Riho Tanigaki, Koichi Ute, and Tatsuya Tominaga
Hydrogel-Based Extracellular Vesicle Isolation Method from Various Biological Solutions
ACS Appl. Bio Mater. 2026, 9, 1, 287-297