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記事ID : 34759
研究用

微量タンパク質まで網羅的に定量・同定可能! エクソソームのプロテオーム解析受託サービス(NEW)価格改定
ハカレル社:エクソソームの微量タンパク質まで網羅的に定量・同定可能!

(NEW)価格改定
ハカレル社:エクソソームの微量タンパク質まで網羅的に定量・同定可能!" data-hatena-bookmark-layout="standard-balloon" data-hatena-bookmark-lang="ja" title="このエントリーをはてなブックマークに追加">このエントリーをはてなブックマークに追加
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サービス概要

DIAプロテオーム解析では、最新鋭の質量分析計であるQ-Exactive HF-X(Thermo Fisher Scientific 社)を用いて分析深度と定量性に定評のあるData-independent acquisition (DIA)分析法でプロテオーム解析を実施いたします。一度の分析で最大8,000種類のタンパク質を観測し、サンプル間で個々のタンパク質の量的比較を行うことが可能です。また、当受託サービスはサンプル前処理からDIAプロテオーム解析までを一貫して行うワンストップサービスとなっておりますので、お客様はサンプルを送付するだけで高深度なプロテオーム解析データを手に入れることができます。

Q-Exactive HF-X(Thermo Fisher Scientific 社)
図.1 Q-Exactive HF-X(Thermo Fisher Scientific 社)

 

高深度プロテオーム解析を行う利点

1種類の哺乳類細胞の中には10,000〜12,000種類のmRNAが発現し、タンパク質の種類も同等数存在するだろうと想像されています。その中でも生体システムの様々なパスウェイを構成するキナーゼや転写因子などのタンパク質は微量ながら、生命維持に極めて重要な働きをすることが知られています。これらのタンパク質の変動は疾患に直結し様々な疾患の創薬ターゲットやバイオマーカーとなるため、それらの蓄積量の定量解析への期待は非常に大きいものです。しかしながら、これまでの一般的なプロテオーム解析では分析深度が足らず(およそ3,000タンパク質程度前後)、細胞内の微量タンパク質を観測するには不十分な感度でした。そのため、より微量なタンパク質を捕えるためにさらなる分析深度の向上に向けた取り組みが続けられています。当受託サービスのDIAプロテオーム解析システムでは、ヒト由来の培養細胞であるHEK293細胞において8,000 以上のタンパク質を観測し(かずさDNA研究所での未公開データ)、3,000程度のタンパク質が観測される一般的なプロテオーム解析結果と比較すると、キナーゼと転写因子の観測数はともに4倍以上に増加しています(試料によって観測できるタンパク質数は異なりますのでご注意ください)。当システムでも未だすべてのタンパク質が網羅できているわけではありませんが、プロテオーム解析における分析深度の問題を大きく改善することに成功しました。こうした技術を駆使した当受託サービスをご利用頂くことで高発現量のタンパク質から今まで観測が難しかった微量タンパク質までを網羅的に解析することができます。

エクソソームは身体を構成するほぼすべての細胞から分泌され、体循環に乗って運搬されすべての体液中に存在する小胞です。直径100 nm前後の1個のエクソソーム中に封入されるタンパク質の量には限界がありますが、細胞株など均一の細胞から分泌されるエクソソームであっても、そのポピュレーションは極めて不均一であると考えられます。つまり、精製したエクソソームから検出されるタンパク質の種類は非常に多く、例えば上記のHEK293細胞の培養上清から精製したエクソソームからは4000種類以上のタンパク質が検出されたことから、それぞれ異なるタンパク質を担った様々なエクソソームが標的細胞に対して多角的なシグナルを伝えていることが想像されます。エクソソームはまた新たなバイオマーカーを有するターゲットとしても注目され、エクソソームに含まれるタンパク質の高精度な解析が求められています。血液検体を解析する場合、圧倒的多数を占める正常細胞由来のエクソソームの中から、疾患部位より分泌されたエクソソームにのみ含まれる極めて微量の標的分子を見出す必要があります。それにはより多くのタンパク質の同定とサンプル間の定量比較が可能な当受託サービスが最適な手段となります。

 

サービスメニュー

品番 メニュー 試験内容 最良結果を得るための
サンプル必要量
解析費用 NEW 納期
EP-1 サンプルからのエクソソーム調製 超遠心法によるエクソソーム調製 細胞培養上清:
無血清培地で100mL
血清・血漿:0.5mL
細胞培養上清(EP1-A):1検体あたり14万円
血清・血漿(EP1-B):1検体あたり50,000円
(エクソソームが十分取れなかった場合も同じ金額)
都度相談
EP-2 粒子数・粒度分布計測 Nanosightによる粒子数・粒度分布計測 上記の超遠心法による調整後のサンプル 1検体あたり57,000円(1検体から受託) 都度相談
MS-1 簡易DIAプロテオーム解析による蛋白質発現・相対定量解析 LC-MS/MS(DIA)により、2,000~4,000種類の蛋白質の同定と相対定量解析 蛋白量として
5µg以上
1-5検体の場合(MS1-A): 1検体あたり15万円
6検体以上の場合(MS1-B): 1検体あたり13万円
11検体以上の場合:1検体当たり12万円(MS1-C)
4週間
MS-2 DIAプロテオーム解析による蛋白質発現・相対定量解析 LC-MS/MS(DIA)により、4,000~6,000種類の蛋白質の同定と相対定量解析 蛋白量として
5µg以上
1-5検体の場合(MS2-A): 1検体あたり25万円
6検体以上の場合(MS2-B): 1検体あたり22万円
11検体以上の場合:1検体当たり20万円(MS2-C)
4週間
MS-3 高深度DIAプロテオーム解析による蛋白質発現・相対定量解析 Gas phase fraction法により大規模なプロテイン・ペプチドライブラリーを作製し、そのライブラリーをもとに6,000~8,000種類の蛋白質の同定ならびに相対定量解析 蛋白量として
10µg以上
1-2検体の場合(MS3-A): 1検体あたり37万円
3-5検体の場合(MS3-B): 1検体あたり32万円
6検体以上の場合(MS3-C): 1検体あたり30万円
4週間
MS-4 オプション:サンプルクリーンアップ処理(サンプルがすでに何かの抽出液で溶解されている場合はサンプルクリーンアップ処理を強くお薦めいたします)
-
-
1検体あたり14,000 円 オプションを加えても納期に影響なし
MS-5 オプション:繰り返し測定
(通常は1サンプルに対して1測定)
-
-
1測定追加するごとに下記料金を追加
DIAプロテオーム解析(MS5-A):14万円
高深度DIAプロテオーム解析(MS5-B):20万円
オプションを加えても納期に影響なし

*プロテオーム解析用にエクソソームペレットご送付頂く場合は、ペレットをLC-MSグレードの蒸留水で懸濁しBCAアッセイ等でタンパク定量を行って下さい。その結果、タンパク総量として5µg以上 (品番 MS-1 および MS-2 の場合)、または 10 µg 以上 (品番 MS-3 の場合) に相当するエクソソーム懸濁液をご送付下さい。

*サンプルのタンパク量が十分量に達してない場合はこちらからお客様に連絡し、解析中止もしくは解析続行かを選ぶことができます。

*タンパク量が少なくても解析を続行される場合は同定・定量できるタンパク質が減少することをご了承ください。

*解析中止の場合はそこまでの作業料を請求させていただくことになります。

*エクソソームがPBSに懸濁されている場合はサンプルのクリナップ処理をお勧めします。プロテオミクス解析目的でエクソソームを調製する場合には、PBSを使わずにLC-MSグレードの蒸留水に懸濁していただければクリーンアップ処理は不要になります。

 

アプリケーションノート

国立がん研究センター研究所 分子細胞治療研究分野 東京医科大学産学連携講座細胞外小胞創薬研究講座 小坂 展慶 先生にDIAプロテオーム解析法をご利用いただきました。詳細は下記のリンクをご参照下さい。

DIAプロテオーム解析法によるがん転移特異的エクソソーム表面タンパク質の同定

 

お見積もり依頼

下記の解析申込書に必要事項をご入力いただき、jutaku_gr@cosmobio.co.jp宛にご送付をお願いいたします。またサンプルをご送付いただく際は本申込書をサンプルに同封して下さい。

 

ご注意事項

  • ヒト臨床検体由来の場合、HIV, HBV, HCV 陰性であることを確認している検体のみ受け入れ可能です。未確認、あるいは陽性の検体由来のサンプルはお受けできませんのでご注意ください。
  • 申込書記載のサンプル名称と、送付検体に記載されている名称は統一してください。
  • ヒト由来サンプルは提供者のインフォームド・コンセントが得られていることが前提となります。
  • 提供者の個人情報が特定できないようにサンプル名を匿名化して下さい。

 

サンプルのご送付方法

  • 記入済み申込書をプリントアウトしてお荷物(サンプル)に同梱して下さい。(1番目のシート)
  • 紛失等の事故防止のため、サンプル発送の際は『jutaku_gr@cosmobio.co.jp』までメールでご連絡いただき、サンプルの到着日、配送業者名、送り状番号をお知らせ下さい。
  • 金・土曜日のご送付はご遠慮下さい。平日着の便でご送付をお願い致します。また遠隔地を除き、翌日必着でご送付ください。
  • サンプルは乾燥・漏れならびに容器破損が無いようにご注意いただき、凍結状態を維持するために、十分量のドライアイスを同梱し、冷凍便、平日午前着指定でご送付ください。

ご送付先:

〒567-0085
茨木市彩都あさぎ7-7-18
彩都バイオヒルズセンター306号室
株式会社ハカレル 宛
電話:072-657-9980

お問い合わせ先 : 創薬・受託サービス部

ご質問・ご不明の点は創薬・受託サービス部までお問い合せください。また、秘密保持契約のご希望につきましても、下記までご連絡をお願いいたします。

TEL
03-5632-9615
FAX
03-5632-9614
E-mail
jutaku_gr@cosmobio.co.jp

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

お問い合わせ

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