EV保存バッファーやEV除去済みFBSなどをご紹介 EV研究用バッファーと血清 | Jotbody社

凍結保存中のEVの完全性と機能を維持するためにご使用いただけます。 本バッファーは10倍濃縮の緩衝液のため、精製前のEV懸濁液、EVを含む培地、その他の各種サンプルに簡便に添加できます。
下流のEV実験に影響がないよう、細胞膜透過試薬、タンパク質ベースの凍結保護剤、合成ポリマー、脂質ベースの分子、有機溶媒は含まれていません。

特長

• 凍結後のEV回復率95％
• 複数回凍結融解可能
• 簡単な遠心分離ステップでバッファー成分を除去可能
• バッファー添加後、直ちに-80℃で凍結可能

製品データ

EV回収率はEV濃度の影響を受けず、各濃度で一貫して高いEV回収率が得られた。

EVsafeを使用することで、各保存期間でそれぞれ高いEV回収率が得られた。

EVsafeを使用して凍結保存したEVと新鮮なEVは同様の粒子径分布を示し、凝集の兆候はみられなかった。

本製品は、細胞外小胞（EV）由来タンパク質の溶解試薬です。簡便な操作性と高い溶解効率を特長とし、使用時にはサンプルと本試薬を1：1の割合で混合してご利用ください。
処理後のタンパク質サンプルは、BCAアッセイ、ウェスタンブロット、プロテオミクス解析などの各種実験にご利用いただけます。
※本商品にはプロテアーゼインヒビターが含まれておりませんので必要に応じて添加してください。

本商品は高品質なFBSを原料とし、特定のプロセスによって血清中に含まれる内因性EVを97%以上除去しています。
一般的な細胞培養では、基本培地に加えて成長促進因子としてウシ胎児血清（FBS）の添加が必要です。しかし、一般的に使用されているFBSはウシ血清を由来としており、多くのウシ由来の細胞外小胞（EV）、特にエクソソームを含んでいます。
このような血清中のEVは、EV研究における結果に大きな干渉を与える可能性があります。
こうした課題に対応するため、Jotbody社では、EV／エクソソーム除去済みウシ胎児血清（Characterized）を開発しました。本製品は、EV研究における細胞培養条件の要件を完全に満たします。
通常のFBSを含む培地と比較しても、本製品を用いた場合、細胞の増殖および生存率に対して同等、あるいはそれ以上の促進効果を示します。

293細胞における細胞増殖の比較では、従来のウシ胎児血清（FBS）およびEV除去済みウシ胎児血清の間で顕著な差は認められず、両者において一貫した細胞増殖が確認された。
左図においては、青線がEV除去済みFBS（製品番号：JOT-EV-02-07-01）を用いた場合の細胞増殖曲線、オレンジ線が従来型FBSを用いた場合の増殖曲線を示す。
右図では、内在性コントロールとしてβ-アクチンを使用し、未処理血清との比較を行った。その結果、EV除去処理を施したFBS中のTSG101（細胞外小胞マーカー）の含有量は、有意に減少していることが確認された。

特定の無血清培地は、腫瘍細胞や幹細胞を含むさまざまな細胞種が発現する細胞外小胞（エクソソームなど）の培養に適した設計となっています。
細胞培養においては血清の添加が必須というわけではありませんが、特定の用途によっては増殖因子やサイトカインの追加が必要になる場合があります。
この無血清培地には、接着因子、増殖因子、必要な栄養素、ホルモンなど、血清中に含まれる必須成分が組み込まれており、細胞培養条件の安定性を高めることができます。また、動物由来成分および血清を一切含まず、細胞培養中に血清を添加することなく、完全な培養状態を実現できます。
本培地は細胞外小胞の収集に適しており、さまざまな細胞株やT細胞からの細胞外小胞の採取に使用可能です。