本製品は、血漿や細胞培養上清中における活性化ヒト第VII因子(FVIIa)の定量を目的とするELISA法です。本ELISAではFVIIaと組織因子と複合体を形成したFVIIa(TF/FVIIa)を検出します。
背景
第VII因子(FVII)は、血液凝固の外因系経路における最初の酵素前駆体です。FVIIはプロテアーゼ(例えば、第IXa、Xa、XIIa因子およびトロンビン)により酵素前駆体が切断され活性化されます。第VII因子はまた、第VIIa因子(FVIIa)による自己活性化を受けます。FVIIaが組織因子と複合体を形成すると、亢進された酵素複合体が形成され血液凝固を急速に促進します。
特長
サンプル | クエン酸またはEDTAを添加し採取した血漿、細胞培養上清 |
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サンプル調製 | 希釈なし |
サンプル容量 | 12.5 µL の血漿 (通常の血漿にはFVIIa(活性型第VII因子)はほとんど/全く存在しないことに注意ください。このアッセイは投与されたFVIIaを測定するために開発されました) |
アッセイ時間 | 3時間 |
測定範囲 | 0 - 100 ng/mL |
検出限界 | < 5 ng/mL |
精度 | アッセイ内 CV = N.D. アッセイ間 CV = N.D. |
試験数 | 96 |
構成内容
- 抗ヒトFVII/FVIIa IgGコート済み96ウェルマイクロプレート+酢酸カバーシート
- 96ウェルマイクロプレート、未コート
- 2バイアル:FVIIaスタンダード、200 ng/mL、凍結乾燥
- 1バイアル:FVII欠乏血漿、300 µL、凍結乾燥
- 1バイアル:FVIIa阻害剤、160 µL、凍結乾燥
- 1バイアル:アッセイ希釈液、22 mL、凍結乾燥
- 1バイアル:参照血漿、300 µL、凍結乾燥
- 1バイアル:安定剤、3.5 mL、凍結乾燥
- 1バイアル:酵素コンジュゲート(ストレプトアビジン-HRP)、120 µL
- 1バイアル:基質(TMB)、11 mL
- 1パック:洗浄液(0.05% Tween 20入りPBS)、1 L、凍結乾燥
プロトコール概要
- FVIIa抗体コート済みプレートへのスタンダード/サンプルの添加
- 冷蔵にて1時間インキュベーション
- 洗浄
- 希釈済み酵素コンジュゲート(ストレプトアビジン-HRP)の添加
- 室温にて30分間インキュベーション
- 洗浄
- TMB基質の添加
- 室温にて20分間インキュベーション
- 停止液の添加
- 吸光度の測定(測定波長:450 nm)
製品データ
IMUBIND® Factor VIIa ELISA
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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