エキスパートがニーズに合わせて解析します！ 抗体マイクロアレイ解析受託サービス
フルムーンバイオシステムズ社：エキスパートがニーズに合わせて解析します！

抗体マイクロアレイは、タンパク質発現をハイスループットにプロファイリングできる有用なツールです。フルムーンバイオシステムズ社では、網羅的に解析できる探索用抗体をはじめとして、様々なパスウェイ解析に特化したパスウェイ抗体アレイ、各パスウェイに関連するタンパク質のリン酸化レベルを解析できるリン酸化抗体アレイを多数ご用意しております。

• 抗体は、独自の3-D ポリマーでコーティングしたガラススライド上に共有結合により固定化されており、高い結合能と特異性を発揮します。
• 3-D ポリマーにより、タンパク質の 3 次元構造を保存します。
• 各アレイには、厳選された抗体とポジティブ＆ネガティブコントロールが搭載されています。
• データの信頼性を高め一貫した結果が得られるよう、各抗体は6重（n ＝ 6）スポットされています。
• 蛍光による検出法で、スライドの大きさ（76 × 25 × 1 mm ） に対応する全てのマイクロアレイスキャナーで検出できます。
• データ解析に便利で正確なGenePix® Array List（GAL）fileが添付されます。

※ GenePix® はモレキュラーデバイス社の登録商標です。

本受託サービスではお客様のサンプルをお預かりして、ご指定の抗体マイクロアレイにて受託解析を行います。抗体アレイはフルムーンバイオシステムズ社ウェブサイト からお選び下さい。解析後、結果をexcelファイルにてご送付致します。

抗体マイクロアレイ解析手順

細胞や組織抽出液、血清・血漿、培養上清、ホルマリン固定・パラフィン包埋 (FFPE) 組織抽出液がサンプルとしてご利用頂けます。ビオチン標識されたサンプルはアレイ上で抗体に結合し、蛍光標識されたストレプトアビジンで標的サンプルを検出します。

1. タンパク質抽出と標識
2. アッセイ条件の最適化
3. ビオチン標識タンパク質の抗体への結合
4. Cy3 標識ストレプトアビジンによる検出
5. Axon GenePix scanner によるアレイのスキャン
6. データ取得 (Excel フォーマットでの納品となります)

データ解析手順

アレイの画像データから得られたシグナル強度データを用いて、サンプル間の比 (Fold changes) を決定致します。解析手順は下記になります。

1. 各スポットの中間シグナル強度を画像データから抽出
2. 各抗体に関して複数の測定スポットの平均シグナル強度を決定
3. 複数の測定スポットの変動係数の決定
4. シグナル強度データのノーマライズ
5. サンプル間の比 (Fold changes) の決定

• サンプルレポート例.ppt
• サンプルデータ例.xls

抗体アレイの種類

受託解析に使用する抗体マイクロアレイは下記からお選び頂けます。各アレイに使用されている抗体の種類やレイアウトは各リンクからご参照下さい。

＊H=Human, M=Mouse, R=Rat。こちらの動物種以外にも交差する動物種もございます。詳細はお問い合わせください。
＊＊参考価格は1サンプル当たりの解析費用となります。テストサンプル vs コントロールサンプルの2サンプル間の比較解析を行うため、最低2サンプルの解析費用が必要となります。本サービスはFMB社(アメリカ)にて解析を行いますが、弊社にてサンプルの送付を依頼される場合、別途、サンプル送付費用(約10万円)をいただきます。

細胞及び組織の溶解は一般的なプロトコルで行なって下さい。溶解バッファーはフルムーンバイオシステムズ社の Protein Extraction Buffer (品番：EXB050) や一般的に使用されているバッファーをご使用下さい。Tris や 界面活性剤のご使用は避けて下さい。サンプルの性質上添加が必要な場合、Tris は 50 mM、SDS は 0.1%、非イオン性界面活性剤は 1% 以下に調整して下さい。プロテアーゼやフォスファターゼインヒビター (ロシュ社のインヒビターカクテル等) はタンパク質を保護するために添加可能です。

各サンプルの調整方法は下記をご参照下さい。

• 細胞ペレット： 凍結ペレット。推奨細胞数は 5 × 10⁶
• 細胞抽出液： 総タンパク量 400 μg 以上 (min. 2 ug/uL)
  ＊接着細胞の場合は細胞培養ディッシュから培地を除き、1 × PBS (4℃) で洗浄して下さい。次に 1〜5 × 10⁶ 細胞をスクレイプして遠心管に入れ、1 × PBS (4℃) で 3-5 回洗浄した後 4 ℃ で遠心し、上清を除いて下さい。
  ＊浮遊細胞の場合は細胞を含む培地を適切なチューブに移し、500 × g、2 分間、4 ℃ で遠心して下さい。細胞ペレットから可能な限り培地を取り除き、1 × PBS (4℃) で洗浄して完全に培地を除いた後、可能な限り PBS を除去して下さい。
  ご注意：タンパク質の活性を維持するために洗浄には PBS のみを使用し、トリプシン等はご使用にならないで下さい。
• 凍結組織： 75 mg の凍結組織
• 組織抽出液： 総タンパク量 400 ug 以上 (min. 2 ug/uL)
  組織を 1 × PBS (4℃) でボルテックスを用いて洗浄した後、完全に PBS を除いて下さい。この洗浄・除去操作は 3-5 回繰り返して下さい。
  ご注意：必要に応じて PBS 洗浄回数を増やし、組織から血液を完全に除いて下さい。組織から血液が完全に除かれると組織は白色を呈し、PBS 洗浄液は透明になります。血液が組織に残っていると高いバックグラウンドの原因となります。
• 血清・血漿： 20 uL

ご提供いただくサンプルについては、インフォームド・コンセントが取得されており、かつドナーの個人情報が特定できないように匿名化されたものである必要がございます。

• 全てのサンプルはスクリューキャップチューブに入れてご送付下さい。
• チューブをパラフィルムで覆い、中身の漏れがない様にして下さい。
• チューブには、蓋上面と本体サイド面の両方に、油性マジックでサンプル名をご記入ください。また、シールを貼る場合、剥がれにくいシールを使用してください。なお、シールを貼る前に、チューブ自身にもサンプル名を油性マジックなどで記入してください。（これは、万一シールが剥がれた場合、サンプルを特定するために必要となります。）
• サンプルは発泡スチロールのボックスに入れ、ドライアイスを入れて冷凍便でご送付下さい。
  ご注意：ドライアイスとチューブが接触すると、チューブが破損することがありますのでご注意下さい。

• サンプルは、必ず受託サービスご注文後にご送付ください。
• 弊社営業日は、土日祝日や年末年始などを除く、平日 9 時から 17 時 30 分までとなっておりますので、サンプルの弊社到着日にご注意ください。
• 輸送時のトラブルに関して、弊社ではその責任を負いかねます。

フルムーンバイオシステムズ社ウェブサイト からご希望の抗体マイクロアレイをご選択頂き、下記のリンクから見積もりのご依頼をお願い致します。

◎ 納期目安：メーカーでサンプル受領後2 〜 3 週間程度

• パスウェイに特化した抗体マイクロアレイ

※  表示価格について