心筋細胞用にカスタマイズされたゼラチン繊維不織布 (Genocel®) が配置された細胞培養用プレートです。ゼラチン繊維上で培養することで、心筋細胞の成熟化を促進し、収縮評価をはじめ、様々な評価が可能です。

心筋細胞用にカスタマイズされたゼラチン繊維不織布 (Genocel®) が配置された細胞培養用プレートです。ゼラチン繊維上で培養することで、心筋細胞の成熟化を促進し、収縮評価をはじめ、様々な評価が可能です。


ゼラチン繊維に沿って配向したサルコメア構造が発達し、機能的な心筋に必要な構造形成をサポートします。

図1. ゼラチン繊維上のiPS心筋細胞のサルコメア構造の発達
左:iPS心筋細胞(iCell® Cardiomyocyte2)のα-actinin蛍光免疫染色像。培養3日目からゼラチン繊維に沿ったサルコメア構造が発現し、培養15日にはより明確なサルコメア構造が観察された。
右:サルコメア長(サルコメア構造の縞の間隔)が、培養7-15日で約2-2.2 µmに発達し、成体心筋のサルコメア長(約2.2 µm)を模倣した。
生理的な応答性を高め、成熟した心筋を模倣します。

図2. 様々な陽性変力作用薬の応答性
iPS心筋細胞で安定的な検出が困難とされている、薬剤により心筋の収縮力が増強する作用(陽性変力作用)を、機序の異なる薬でそれぞれ検出できた。
図上段:収縮力波形
薬剤の投与前(黒線)に対し、薬剤の投与後(赤線)は、ピークの高さが増大し、収縮力が増大している。
図下段:収縮と弛緩速度
薬剤による収縮・弛緩速度の変化が薬剤ごとに異なり、機序による応答性の違いを検出できている。

図3. 抗がん剤暴露72時間における収縮特性、構造の評価
図上段:暴露72時間後の収縮力
コントロールのDMSOに対し、Nilotinibでは拍動数と収縮力が低下し、Doxorubicin では収縮力が大きく低下し、小さな収縮が高頻度に観察された。
図中段:暴露72時間後のサルコメア構造
コントロールのDMSOではゼラチン繊維に沿って、幅のあるサルコメア構造が規則的に発現しているのに対し、Nilotinibではサルコメア構造の幅が狭く、規則性が乱れた。Doxorubicinではゼラチン繊維に沿って発達したサルコメア構造の一部が剥離・消失し、いびつな形状となった。
図下段:正常ミトコンドリア膜電位感受性色素(JC-10)
DMSOではミトコンドリア膜電位の変動により色素が凝集し、通常の生細胞と同様の挙動を示すのに対し、Nilotinibおよび、Doxorubicinでは色素の凝集が少なく、ミトコンドリア毒性があることが示唆された。
収縮力低下と、サルコメア構造の変化、ミトコンドリア毒性の発現、cTnTなどのバイオマーカーの検出を行うことで、統合的な毒性評価が可能である。
本プレートは、iPS細胞由来心筋細胞だけでなく、マウス初代心筋細胞の評価にも有用です。
●構造形成の促進
マウス心筋細胞を本プレート上で培養すると、ゼラチン繊維に沿って細胞が配向・整列し、培養日数の経過とともに横紋構造(サルコメア構造)が明瞭に発達することが確認されました。さらに、培養条件の最適化(例:BrdU添加)により、長期培養後もこの構造が維持されることが示唆されており、様々な実験デザインに対応可能です。
図4. ゼラチン繊維上で培養したマウス心筋細胞のサルコメア構造
培養日数の経過とともに、繊維に沿って横紋構造が明確に観察された(免疫染色:α-actinin)。
[使用細胞:コスモ・バイオ株式会社 凍結マウス胎児心筋細胞 (品番:CMC12C)]
●安定した収縮挙動の評価
本プレートは透明性が良く、柔軟なゼラチン繊維の変形を捉えることで、明視野観察による簡便な収縮評価を実現します。短期培養(Day3)のマウス心筋細胞では、周期的で安定した収縮波形が得られており、基礎的な収縮特性の評価に適していることが分かります。
明視野で観察したマウス心筋細胞の収縮の様子
ゼラチン繊維の変形を捉えることで、収縮挙動を簡便に評価できる。
| 品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
|---|---|---|---|---|
Genocel(R) cardio plate, 8 sheet/48 well![]() |
NIK | GPC-48P08C | 1 PLATE [8 sheet/48 well] |
¥50,000 |
Genocel(R) cardio plate, 48 sheet/48 well![]() |
NIK | GPC-48P48C | 1 PLATE [48 sheet/48 well] |
¥120,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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