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記事ID : 14285
研究用

non-RI 法によって細胞内に取り込まれた糖取込み量を簡便に測定 グルコース細胞内取込量測定キット(広範囲、蛍光法)

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グルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼ (G6PDH) による酵素反応によって 2DG6P 量に比例して NADPH を産生し、さらに NADPH の酸化に伴って蛍光基質から生じる蛍光物質の蛍光強度を測定します。

背景

インスリンは血糖を下げるホルモンで、その作用は脂肪細胞や骨格筋などインスリン感受性臓器を中心に糖輸送活性を促進し、細胞外から細胞内へ糖を取り込ませることが知られています。

糖取込み量を測定するには、一般的に 3H などで放射性ラベルした 3-O-メチル-D-グルコースや 2-デオキシグルコース(2DG) を用いる方法でおこなっています。この方法では放射性同位体を使用するためRI管理区域内のみしか使用することができず、使用する上で厳しい制限があるため通常の実験室レベルでは使用することができません。

本キットは、安全性や規制の問題がない non-RI 法によって細胞内に取り込まれた糖取込み量を簡便に測定できるキットです。

グルコース細胞内取込量測定キットの測定原理
図1 キットの測定原理

細胞内に取り込まれた 2DG は、ヘキソキナーゼによって 2- デオキシグルコース-6-リン酸(2DG6P)にリン酸化されますが、次の酵素反応に進まずに細胞内に留まります。

高感度型の商品はこちらになります。

特長

  本キット 【関連製品】
2- デオキシグルコース(2DG) 代謝速度測定キット
品番: OKP-PMG-K01
測定方法 Non-RI 法 Non-RI 法
操作時間 3 時間 5 〜 7 時間(2 日間)
検出方法 蛍光(Ex 540nm/Em 590nm) 発色(420nm)
特徴 広範囲な測定範囲(0 〜 50 μM) で迅速に測定できる。
ハイスループットアッセイにも対応可能な1 ステップ法。
高感度(0 〜 5 μM) で定量できる測定キット。

構成内容

本製品は100 検体を測定できます。

  • 反応基質液 9 mL × 3 本
  • 1mM 2DG6P 500 μL × 1 本
  • 検体希釈原液 5 mL × 1 本
  • 蛍光基質液 120 μL × 1 本
  • 酵素溶液 270 μL × 1 本

ご準備いただくもの(その他必要なもの)

  • 超純水(精製水)
  • 蛍光プレートリーダー(励起波長 540 nm、蛍光波長 590 nm)
  • 96 well ブラックプレート

使用例

検量線の結果を図2、3T3-L1 細胞を方法例および下記の添加スケジュールに従っておこなった 3T3-L1 細胞を抽出し測定した結果を図3に示しています(※一測定例になります)。

グルコース細胞内取込量測定キットの検量線 グルコース細胞内取込量測定キットの測定結果
 

画像をクリックすると拡大されます

グルコース細胞内取込量測定キット(広範囲、蛍光法) 

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
グルコース細胞内取込量測定キット(広範囲、蛍光法)
Glucose Cellular Uptake Measurement Kit (Broad Range, Fluorometric)詳細データ
CSR MBR-PMG-K01 100 TEST
¥88,000

【関連商品】

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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