好中球抗体(クローンNIMP-R14)は、マウスLy-6GとLy-6Cに高い特異性を持った抗体です。フローサイトメトリー解析、免疫組織染色にご使用いただけます。
背景
Ly-6G/6C について
Ly-6G/6Cは、Ly-6G、Ly-6Cを含むL y-6ファミリーです。Ly-6Gは、骨髄細胞分化抗原Gr-1のコンポーネントである、Ly-6Cと共に存在します。
Ly-6G は、骨髄細胞分化抗原Gr-1としてもよく知られている、Ly-6ファミリーのGPIアンカー型タンパク質で、末梢好中球のマーカータンパク質です。主に好中球上で発現していますが、好酸球、分化中の単球前駆細胞そして形質細胞様樹状細胞の一部にも発現しています。 Ly-6Cは、IFN-γによって調節された単球(マクロファージ)/内皮細胞分化抗原で、リンパ球の分化と成熟に重要な役割を果たしていると考えられています。
Ly-6C は、骨髄細胞、単球(マクロファージ)、好中球、内皮細胞、T細胞の一部において発現しています。骨髄中におけるGr-1発現は、顆粒球の分化と成熟に関連しますが、Ly-6G単体の生理学的役割は、未だ不明です。
モノクローナル抗体NIMP-R14は、凍結切片やパラフィン切片を用いた蛍光活性化細胞のセレクションにおいて、多形核(PMN)細胞や単球の染色に成功しています。また、in vivoにおける抗体治療研究では好中球減少症を引き起こし、局所的免疫応答への阻害的効果を示すことが知られており、マウスにおいて好中球の除去に有用であることも示されています。本品を注射後、早ければ6時間で好中球を除去し、最長6日間この状態を維持します。
使用例
図1
黒:細胞溶解物
赤:ラットIgG2bアイソタイプコントロール 20μg
青:本抗体 2.5μg/ml
図2
本抗体を用いてマウス脾臓の凍結切片を染色した。
PE標識好中球抗体
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti Neutrophils, Mouse (Rat) Phycoerythrin -R, NIMP-R14![]() |
HCB | HM1039PE-25 | 25 TEST |
販売終了 |
Anti Neutrophils, Mouse (Rat) Phycoerythrin -R, NIMP-R14![]() |
HCB | HM1039PE-100 | 100 TEST |
販売終了 |
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品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti Neutrophils, Mouse (Rat) Unlabeled, NIMP-R14![]() |
HCB | HM1039-100UG | 100 UG |
¥78,000 |
Anti Neutrophils, Mouse (Rat) , NIMP-R14![]() |
HCB | HM1039-500UG | 500 UG |
¥266,000 |
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品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
---|---|---|---|---|
Anti Neutrophils, Mouse (Rat) Fluorescein Isothiocyanate, NIMP-R14![]() |
HCB | HM1039F-100UG | 100 UG |
販売終了 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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