インターロイキン22(IL-22)はサイトカインのIL-10ファミリーメンバーです 1)。また、IL-TIFやZcyto18とも呼ばれています。IL-22は、Th1、Th17、Th22 T細胞、NKT細胞、ILC3、好中球、およびマクロファージをはじめとする様々な細胞で産生されます 2)。
IL-22は、間質性細胞や上皮細胞といった非造血性細胞を主に標的し、肝細胞や上皮細胞生存といった保護作用と炎症促進性作用を示すことが知られてます。
また、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、および乾癬といった自己免疫疾患との関連も示唆されており 3)、また、IL-17駆動性免疫応答の特長であると考えられています 4)。
背景
特長
- 高感度(LLOQ 0.78 pg/ml)のヒトインターロイキン22(IL-22) ELISA。健常または患者ドナー血清、血漿、および組織培養培地(TCM)におけるIL-22を検出
- 健常および患者血清サンプル中の内在性ヒトIL-22の検出性に優れる
- 未結合(遊離)IL-22を正確に測定。
※IL-22結合タンパク質(IL-22BP)が高濃度で存在する場合に限り、アッセイと干渉する可能性がある - 試験したマトリックス全てにおいて再現性が高く、アッセイ間とアッセイ内のCV < 10%
疾患患者血清 | IL-22検出率(各N-10) | IL-22濃度範囲(pg/mL) | 平均IL-22濃度(pg/mL) | CV率 |
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アトピー性皮膚炎 | 100% | 2.30 - 32.16 | 14.77 | 2.14% |
乾癬 | 100% | 1.25 - 25.99 | 5.13 | 3.82% |
関節リウマチ | 100% | 1.98 - 9.47 | 5.58 | 3.66% |
全身性エリテマトーデス | 100% | 1.55 - 9.22 | 3.13 | 4.70% |
適用サンプル | 血清、血漿、組織培養培地 |
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測定範囲 | 0.78 - 50 pg/ml |
アッセイ時間 | 4時間 |
特異性 | ヒトインターロイキン22 |
サルIL-22との交差性 | < 0.03% |
交差性なし | ヒト IL-10、IL-17、IL-19、IL-20、IL-24、IL-26/AK155、IFN-β1a、IFN-γ、IFN-ω; カニクイザル IFN-α2; カニクイザル/アカゲザル IFN-α; マウスIL-22、IFN-αA、IFN-β、IFN-γ; ラットIL-22、IFN-α1、IFN-α14、IFN-β、IFN-γ; ウシ IFN-Tau2;ブタ IFN-α |
アッセイ間CV | < 10% |
アッセイ内CV | < 10% |
スパイクの回復率 | > 96% |
構成内容
- 被覆済みマイクロタイターストリップウェル/シーラー
- 濃縮洗浄溶液
- ヒトインターロイキン22標準物質(10,000 pg/ml)
- 標準物質希釈液
- アッセイ緩衝液
- 濃縮抗体
- 濃縮HRP抱合体
- 濃縮希釈液
- HRP希釈液
- TMB基質溶液
- 停止液
製品データ
1)Dumoutier, L., et al. 2000. Genes & Immunity. 1(8): 488-94.
2)Dudakov J., Hanash A., van den Brink, M. 2015. Annual Review of Immunology. 33: 747-785.
3)Eyerich, K., Dimartino, V., Cavani, A. 2017. European Journal of Immunology. 47(4): 607-614.
4)Eyerich, S., et al. 2017. Allergologie Select. 1(1): 71-76.
ヒト IL-22 ELISA
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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VeriKine-HS IL-22 ELISA Kit, Human | PBL | 41701-1 | 1*96 WELL [50 μl] |
¥148,000 |
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