T細胞応答の制御機構が明らかになったことで、免疫チェックポイント (IC) 阻害というノーベル賞を受賞する画期的な治療法が開発され、がん治療に革命をもたらしました [1]。
チェックポイントの制御異常は、過剰な免疫応答 (自己免疫疾患など) [2]や免疫抑制状態 (がんなど) [3]を引き起こす可能性があります。
腫瘍微小環境(TME)を構成する様々な細胞には、多数の共抑制性免疫チェックポイントや共刺激性免疫チェックポイントが存在していることが知られており、これらの免疫チェックポイントをターゲットにし、抑制的、刺激的な機能をそれぞれブロック、強化するような新しい免疫療法のアプローチに関する研究が進められています [4-6]。
インビボジェン社では様々な免疫チェックポイント関連商品を用意しています。
IC関連タンパク質発現細胞株
IC標的モノクローナル抗体 (mAbs) の様々な機能性を評価するためのRaji細胞ファミリーです。
これらは、手間のかかる従来の抗体依存性細胞傷害性 (ADCC) および抗体依存性細胞貪食 (ADCP) アッセイの代替法として、インビボジェン社のヒトレポーターT細胞株(Jurkat-Lucia™ NFAT-CD16細胞およびJurkat-Lucia™ NFAT-CD32細胞
)と組み合わせて使用することができます。
細胞ベースアッセイ(詳細ページはこちら)
BioIC™ペア細胞株は、T細胞の活性化と同時に抑制性のチェックポイントシグナルを伝達する細胞表面分子の相互作用を通じて、T細胞と抗原提示細胞間の免疫シナプスを模倣することができます。強力なICアンタゴニストの存在下では、Luciaルシフェラーゼの産生が見られます。(ICアンタゴニストのスクリーニングに)
一方、単一エフェクター細胞株アッセイは、活性化ICレセプターとCD3ζ鎖融合タンパク質の細胞表面における発現を特徴とします。この融合タンパク質の関与はT細胞の活性化を促進します。強力なICアゴニストの存在下でLuciaルシフェラーゼの産生が見られます。(ICアゴニストのスクリーニングに)
バイオシミラー抗体 (詳細ページはこちら)
様々なIgGアイソタイプの免役チェックポイントをターゲットとしたmAbのファミリーをご用意しております。
これらは、免疫チェックポイント療法の有効性に対する様々なエフェクター機能 (ADCC等) の影響の研究に有用です [7]。
in vivo研究用マウス抗体 (詳細ページはこちら)
マウスに繰り返し注射することで一定の効果が得られるよう、免疫原性を制限するように設計された組み換えマウスモノクローナル抗体です。in vivo試験用に特別にデザインされています。
ICタンパク質発現用プラスミド
免疫チェックポイント(IC)関連タンパク質を発現する遺伝子が組み込まれたプラスミドを取り揃えています。