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記事ID : 38030
研究用

線溶系研究に! D-dimer測定ELISAキット IMUCLONE™ D-dimer ELISA

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本キットは、架橋フィブリン分解産物(XL-FDP)であるD-ダイマーのヒト血漿中濃度をサンドイッチELISA法にて測定します。

背景

D-ダイマーは架橋フィブリン分解産物(XL-FDP)であり、血餅が線維素溶解(線溶)で分解された後に血液中に存在する小さなタンパク質断片です。
患者のD-ダイマーレベル測定は血餅の有無を示す上で有用です。そのため、深部静脈血栓症(DVT)、肺塞栓症(PE)、および脳卒中といった状況を除外するため、予め決定しておいたカットオフ閾値未満の水準を使用することもあります。D-ダイマーレベルは播種性血管内凝固(DIC)の診断やDIC治療効果の監視に役立てることができます。

初期血餅形成において、トロンビンは可溶性血漿タンパク質であるフィブリノゲンより線維素ペプチドを切断し、フィブリン単量体へと転換します。これらフィブリン単量体の分子重合から可溶性フィブリンゲルが形成され、FXIIIa活性により共有結合性の架橋を介して安定化され不溶性フィブリン血餅が産生します。フィブリン血餅は線溶性酵素であるプラスミンにより直ちに分解され、この過程は線溶として知られています。

正常な生理学的条件下では、過剰なプラスミンはα-2-抗プラスミンにより血餅の存在する領域内で迅速に中和されます。線溶の程度によって様々なXL-FDPsが産生しますが、この中で最も小さいのがD-ダイマーです。したがって、D-ダイマーが存在するということは、トロンビン活性化、血餅形成、および血餅溶解といった一連の現象を示唆します。

特長

サンプル クエン酸またはEDTAを添加し採取した血漿
サンプル調製 1:50 希釈
サンプル容量 200 µLの希釈サンプル
アッセイ時間 3 時間
標準範囲 0 - 200 ng/mL
検出限界 2 - 4 ng/mL

構成内容

  • 抗ヒトD-ダイマーコート済み96ウェルマイクロプレート(strip well)
  • 2バイアル:サンプル希釈液、50 mL
  • 3バイアル:D-ダイマー標準物質、2 mL(凍結乾燥)
  • 1バイアル:D-ダイマー血漿コントロールI、高、0.5 mL(凍結乾燥)
  • 1バイアル:D-ダイマー血漿コントロールII、低、0.5 mL(凍結乾燥)
  • 3バイアル:抗-ヒトD-ダイマー - HRPコンジュゲート、7.5 mL(凍結乾燥)
  • 1バイアル:コンジュゲート希釈液、25 mL
  • 1バイアル:洗浄液(20X濃縮)、50 mL
  • 1バイアル:TMB基質、25 mL
  • 1バイアル:停止液、0.45 M硫酸、6 mL

プロトコール概要

  1. 抗体コート済みプレートへのスタンダード/サンプル/コントロールの添加
  2. 室温にて1時間インキュベーション
  3. 洗浄
  4. 希釈済み検出抗体の添加
  5. 室温にて1時間インキュベーション
  6. 洗浄
  7. TMB基質の添加
  8. 室温にて5分間インキュベーション
  9. 停止液の添加、10分間静置
  10. 吸光度の測定(測定波長:450 nm)

製品データ

BDX_602_01
図1 本キットを用いた結果および検量線例

D-dimer測定ELISAキット

品名 メーカー 品番 包装 希望販売価格
IMUCLONETM D-dimer ELISA詳細データ BDX 602 1 KIT
¥246,000

商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。

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