記事ID ： 44514

Mouse double minute protein 2(MDM2)を検出する組織染色用抗体 MDM2 マウスモノクローナル抗体　(clone:IF2)

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メーカー名：Cell Marque Corporation

背景

MDM2とは

MDM2(Mouse double minute protein 2) は、12q13-14 染色体配列にコードされている遺伝子で^1-5、 p53 のN末端にある転写領域に結合する 483 アミノ酸残基のタンパク質をコードします^2,5。 MDM2 は、p53 転写の遮断、p53 への結合による p53 の核外への排出、および p53 の破壊の加速という 3 つのメカニズムによって、p53 の腫瘍抑制活性を負に調節することが示されています¹。 MDM2 のアップレギュレーションは脂肪肉腫で示されていますが、脂肪腫では見られません^2,4。したがって、抗MDM2 は高分化型脂肪肉腫 (非定型脂肪腫性腫瘍) と脂肪腫を区別する上で潜在的に有用なツールであることが実証されており、新生物細胞は前者の病変で陽性、脂肪腫では陰性です^2,4。

仕様

反応性	パラフィン切片
染色箇所	核
コントロール	高分化型脂肪肉腫、脱分化脂肪肉腫
希釈率（濃縮タイプ用）	1：25-1：50
Clone	IF2

商品情報

図1. 脱分化脂肪肉腫におけるMDM2染色像

図2. 脂肪肉腫におけるMDM2染色像

図3. 神経鞘腫におけるMDM2染色像

参考文献

Uhrinova S, et al. Structure of free MDM2 N-terminal domain reveals conformational adjustments that accompany p53-binding. J Mol Biol. 2005; 350:587-98.
Arici A, et al. Immunohistochemical detection of p53 and MDM2 expressions in liposarcoma with World health organization classification. Indian J Cancer. 2013; 50:164-9.
Ware PL, et al. MDM2 copy numbers in well-differentiated and dedifferentiated liposarcoma: characterizing progression to high-grade tumors. Am J Clin Pathol. 2014; 141:334-41.
Binh MB, et al. Reproducibility of MDM2 and CDK4 staining in soft tissue tumors. Am J Clin Pathol. 2006; 125:693-7.
Momand J, et al. The MDM2 gene amplification database. Nucleic Acids Res. 1998; 26:3453-9.