PCR産物の精製に MonoFas® フラグメントDNA精製キット

MonoFas® DNA 精製キット I は、DNAがシリカモノリスに吸着する性質を利用し、PCR産物及びアガロースゲルから、目的のフラグメントDNAを分離・精製するキットです。本キットで精製されたフラグメントDNAは、濃縮操作や脱塩操作を必要とせず、蛍光シーケンシング、クローニング、ラベリング、標識反応、PCR増幅、制限酵素消化反応、ライゲーション、トランスフォーメーション、マイクロアレイ解析、マイクロインジエクション、in vitro転写/翻訳など、ほとんどあらゆる分子生物学的操作にそのまま利用できます。

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PCRで増幅したDNA溶液（PCR産物）を用いてシークエンスを行う場合、PCR反応液に含まれるプライマー、dNTP、DNAポリメラーゼ、酵素、塩などシークエンス反応に影響を与える物質を除去する必要があります。どれだけ高純度のDNAを回収できるかで、その後の実験の質が決まってきます。本キットは、これまでのシリカメンブレンとは異なる、次世代の分離媒体「シリカモノリス」を利用し、短時間、高効率、高純度、しかも簡便に行なえる機能を持っています。また、高価なレジンや有毒な有機溶媒（フェノール、クロロホルムなど）を使用する必要もありません。

シリカモノリスとは

シリカモノリスは、ケイ酸エチルから合成された一体型の超高純度シリカゲルです。均一な流路の孔と、シリカゲル骨格にはメソサイズの制御された孔を持っています。粒子を充填したものとは異なり、ディスク状に成形されています。通液空間が大きく、同時に広い表面積を保てるため、送液圧力が低く、高理論段数が得られます。

• PCR 産物やアガロースゲル中 DNA も単一のキットで抽出可能
• 微量溶出による濃縮精製
• 高いプライマー除去効率
• 迅速処理で高純度精製

■高純度

図1. クロマトグラムによるDNA 精製比較
イオン交換クロマトグラフィーによって、プライマーの除去効率やフラグメントDNA 残存率を比較した結果、他社製品に比べて、よ り良い純度が得られました。

■高い再現性

図2. 196bp のフラグメント DNA 精製による再現性
制御されたメソ孔のシリカモノリスを高い品質管理のもとで製造しているため、再現性良く DNA を回収できます。

■微量溶出・高回収量

図3. 溶出量の違いによる電気泳動、および分光光度計による回収率の比較
MonoFas® と各社のフラグメント DNA 精製キットを使用して、精製効率、溶出量の違いにより回収率の比較を行いました。

■広範囲のフラグメントDNAサイズに適応

図4. 対応可能なサイズは 35 bp-35 kbp
核酸の保持能力が強いため、100 bp 以下または、 10 kbp 以上のフラグメント DNA でも簡単な遠心処理のみで精製できます。

■高速処理

図5. 卓上遠心分離機で操作可能
フラグメントサイズが35 bp でも 35 kbp でも遠心分離機で精製可能です。洗浄工程では1 分間の遠心が必要です。

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