マウス 血清・血漿中の補体第3成分(C3) C3b・iC3b・C3c断片と、活性型C3をサンドイッチELISA法で定量するキットです。
背景
補体第3成分(C3)とは
補体系は、自然免疫の重要な構成要素です。補体由来産物は病原体の死滅や除去に関する機能を媒介します。しかし、異常な補体系の活性化は、免疫系疾患および炎症性疾患の原因になります。補体第3成分(C3)は、多岐にわたる生物的活性の中心的役割を担っています。C3の主な活性断片であるC3bは、C3とC5の活性化に影響を与える転換酵素複合体になります。2つのC3転換酵素のどちらかが、C3のアナフィラトキシンドメインをタンパク質分解することにより、C3をC3bに変換します。この変換により、安定的なチオエステル結合が活性化され、エステル交換反応により、C3bが細胞表面またはタンパク質表面のヒドロキシル基に共有結合します。C3bはさらにiC3b・C3c・C3dg・C3fに分解します。C3bとiC3bは、異なる補体レセプターである補体受容体1(CD35)と補体受容体3 (CD11b /CD18) を介して、オプソニンとして機能します。
マウスのC3b測定ELISAアッセイは、C3の C3b・iC3b・C3c断片と、活性化C3を特異的に測定します。そのため血清・血漿における陽性反応は、補体カスケードの活性化とC3分解に関連しています。急性炎症反応において、多量に存在するC3はアッセイで検出できるので、急性反応の計測に役に立ちます。 このアッセイは、最小限の反応しかみられない慢性炎症については、検出できないので、あまり有効ではありません。このような場合、主にC3dg産物は炎症箇所に存在 (C3cは消失) しますが、アッセイでは検出できません。
C3の慢性的なプロセッシングや活性化は低レベルで起こるので、C3の C3b・iC3b・C3c断片の検出を減少させます。補体活性レベルはマウスの系統に関係し、サンプルの採取方法や処理過程に影響を受ける可能性があります。C3レベルは健常動物と、疾患動物では異なり、これらの状態間で最適希釈率が異なることがあります。
特長
- 適用サンプル:マウスの血清・血漿
- アッセイ時間:3時間半
- 検出範囲:3.2〜200 AU/mL
- ヒト・ラット・ブタには非交差
構成内容
- 20× 洗浄バッファー
- 10× 希釈バッファー
- スタンダード
- ビオチン標識トレーサー
- ストレプトアビジン-ペルオキシダーゼ
- TMB基質
- 反応停止液
- コート済み 12マイクロタイターストリップ
マウス C3b測定ELISAキット
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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C3b ELISA kit, Mouse | HCB | HK216-01 | 1*96 WELL |
¥191,400 |
C3b ELISA kit, Mouse | HCB | HK216-02 | 2*96 WELL |
¥308,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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