線虫の動きを経時的にモニタリングして活動性を定量評価。抗老化研究をサポート！ MagnitudeBiosciences社　線虫モデル 活動性評価サービス

線虫（C.elegans）は約2~3週間と寿命が短い生物であり、人間と同様に加齢とともに活動性が落ちていくことが知られています。そのため短期間で老化を再現できるモデル生物として注目されています。

MagnitudeBiosciences社では独自のモニタリングシステムWormGazer™を用いて線虫の活動性定量を行います。これにより、被験物質の健康寿命への影響を評価することが可能です。全自動モニタリングシステムを使用した経時的な観察結果より、客観的かつ定量的なデータを提供いたします。抗老化研究や機能性物質の評価にお役立てください。

• 短期間で評価可能な老化モデルを使用
• 活動性を客観的、定量的に評価
• 低分子化合物の他、プロバイオティクスや機能性食品素材の評価も可能

線虫の神経系はヒトと同様の神経伝達物質（ドーパミン、セロトニン、アセチルコリン、GABA、グルタミン酸など）の影響を受け、移動に使用する体壁筋はヒトの骨格筋によく似た構造を持ちます。線虫の神経系、筋肉系ともに加齢により衰退していくことが知られており、老化のプロセスにはヒトと共通点が多くあると考えられています。また１週間という短い期間で老化が再現できること、遺伝的、環境的に均一な個体を多数使用することができることなど、他の生物種にはないメリットを持ちます。

図1：WormGazer™による活動性評価例1
経時的な線虫のモニタリング結果（左）および線虫の平均活動時間（右）を示す。Day2をピークとして線虫の活動性は低下していくが、Control群と比較してCompound A投与群ではDay2〜Day5における活動的な線虫の数が増えていた。これはCompound A投与群において活動性の衰退が遅延していることを示す。またCompound A投与群においては平均活動時間も長くなっており、より長期間健康状態を維持していたことが示唆された。

1．予備試験（投与濃度の検討）

被験物質の濃度を振って線虫に投与し、線虫に対する毒性を評価します。線虫の成長や増殖を指標として適切な投与濃度を決定します。

2．活動性の評価

予備試験によって決定した濃度で被験物質を投与し、全自動で線虫の活動性をモニタリング、解析・評価を行います。

全自動で0.8秒ごとに160秒間（200枚）の画像取得を１セットとして5分毎に最長14日間の連続観察を行います。経時的な観察を行うため、単なる生死判定だけでなく老化に伴う活動性の変化を評価することができ、健康寿命の評価に適しています。また培養プレート上での観察が可能なため、マイクロチップ上での観察のように線虫の自由な運動を妨げることがありません。

図２WormGazer™モニタリングシステム

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