オボアルブミン (OVA) は免疫学研究における重要なリファレンスタンパク質で、ニワトリの卵白に最も多く含まれるタンパク質です。 この~45 kDaの糖タンパク質は大きく複雑であるため軽度の免疫原性を持っており、実験的な免疫化やワクチン研究のための一般的なモデル抗原として使用されています。
OVAはT細胞依存性抗原であり、マウスにおける抗原特異的免疫応答を研究するためのモデルタンパク質として一般的に用いられています。
エピトープはB細胞とT細胞の両方についてマッピングされています。
OVAは、IgEを介する食物アレルギーやIgEを介する気道過敏性 (AHR) の誘発や、実験的アトピー性皮膚炎 (AD、湿疹) モデル (繰り返し適用することにより、曝露マウスでは真皮および表皮の肥厚が生じる) 等で使用されています。