記事ID ： 7831

ヒトインターフェロンタイプI、II、IIIを同時に定量 VeriPlex™ Human Interferon Multiplex ELISAキット

メーカー名：PBL Assay Science

VeriPlex™ Human Interferon Multiplex ELISAキットは、ヒトインターフェロンタイプ I、II、IIIを簡単かつ同時に測定できます。インターフェロンの網羅的な解析に最適です。

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特長

血清／血漿（自己免疫疾患のマトリックスを含む）、培養細胞上清サンプルにご利用いただけます。
サンプル 50μlで9種類のインターフェロンをマルチに検出可能
（IFN-α、IFN-β、IFN-ω、IFN-γ、IFN-λ、IL-1α、IL-6、IP-10、TNF-α）
広い検出範囲（～3logs）
検出限界：3pg/ml
検出時間：3.5時間
有効期限：製造から12カ月
※本商品はQ-view imagerの使用が推奨されています。他の3rd party製イメージャーでの動作は保証しておりません。

構成内容

Human IFN 複合96ウェルマイクロプレート
プレートシール
Human IFN 複合抗原スタンダード
洗浄濃縮溶液
サンプル希釈液
アッセイ希釈液
Human IFN複合検出ミックス
HRP濃縮液
基質 A
基質 B

使用例

図1　異なるサイトカインを定量化した標準曲線

アプリケーションノート

■Multiplex Profiling Of Cytokines Released By A549 Human Lung Epithelial Cells After Infection With Encephalomyocarditis Virus And Vesicular Stomatitis Virus
脳心筋炎ウイルスおよび水疱性口内炎ウイルス感染後のA549ヒト肺上皮細胞から放出されたサイトカインの多重プロファイリング
（英文PDF PDF )

要約：

細胞-ウイルスモデル (ヒト肺上皮細胞株 A549：脳心筋炎ウイルス (EMCV)、A549：水疱性口内炎ウイルス (VSV) は、インターフェロン (IFNs) の生物活性や抗IFN抗体の中和力価を測定するための細胞変性効果阻害（CPE）アッセイで日常的に利用されています。この研究では、EMCV もしくは VSV 感染後、一定時間 (4、8、12、24、48、72 時間後) たった培地を採取し、各サイトカイン濃度 (IFN-α、IFN-β、IFN-γ、FN-λ1/IL-29、IFN-λ2/IL-28A、IFN-ω、selected interleukins (IL)、TNF) を固相シングル/マルチプレックスELISA で測定しています。

MOI 5 log 以上でのA549細胞へのEMCV感染では、A549培地中の IFN-α・IFN-β 量はかなり増加（非感染細胞と比較して）した。EMCV はまた、IL-6 の誘導を増加させ、IFN-λ1 および IFN-λ2 の両方を著しく上昇させた。対照的に、同程度のMOIでのVSV感染では、IL-6、IFN-α、IFN-β、IFN-λ1、IFN-λ2 の誘導増加は見られなかった。試験したどの時点においても、いずれのウイルスも検出可能なレベルのIFN-γ、TNF-α、TNF-β、IL-1α、IL-1β、IL-12、IL-13、IL-17、IL-23 を産生しなかった。

注目すべきことに、A549細胞は同条件のMOIでは、感染後24時間以上経過するとEMCVよりもVSVに対して高い感受性を示した。結論として、この研究では、VSV および EMCV で処理された A549細胞のサイトカイン（タンパク質）産生プロファイルには、これら特徴的なマイナス鎖・プラス鎖 RNA ウイルスによるサイトカイン誘導に、類似点や相違点の双方をもたらすというユニークな真相が明らかになった。