本製品は、血小板が枯渇した血漿または血小板第4因子が存在する可能性のある体液中のヒト血小板第4因子(PF4)を測定するELISAキットです。
背景
血小板第4因子(PF4:別名CXCL4)は70個のアミノ酸(分子量7,800)からなるタンパク質であり、血小板プロテオグリカンと複合体を形成した活性型血小板のα顆粒より放出されます。放出されたPF4の半減期は5分以内と非常に短いのですが、これは内皮細胞グリコサミノグリカンに急速に結合して貯蔵されるためです。その主な生理的役割は血管内皮表面のヘパリン様分子の中和であると考えられています。
PF4は強力な抗ヘパリン活性を有し、高い親和性でヘパリンに結合します。1 mgのPF4は27 IUのヘパリンを阻害します。 この抗ヘパリン活性は、凝固を促進するアンチトロンビンIII活性の低下につながります。
正常なヒト血漿におけるPF4濃度は10 IU/mL未満です。ヘパリン投与によりPF4がその内皮細胞貯蔵部位より放出され、その血中濃度が大幅に増加します。
特長
サンプル | CTAD(クエン酸、テオフィリン、アデノシン、ジピリダモール)またはETP(EDTA、テオフィリン、プロスタグランジンE1)を添加し採取した血漿 |
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サンプル調製 | 1:2、1:5(または、これより高比率)希釈 |
サンプル容量 | 200 µLの希釈血漿 |
アッセイ時間 | 3時間 |
標準範囲 | 0 - 10 IU/mL (10 ng/mL) |
精度 | アッセイ内 CV = N.D. 、アッセイ間 CV = N.D. |
試験数 | 96 |
構成内容
- 抗ヒトPF4 IgG被覆済み96穴マイクロウェルプレート + 乾燥剤入り保存袋
- 2バイアル:PF4サンプル希釈液、50 mL
- 3バイアル:PF4標準液、2 mL(凍結乾燥)
- 1バイアル:PF4血漿コントロールI、高濃度 0.5 mL(凍結乾燥)
- 1バイアル:PF4血漿コントロールII、低濃度 0.5 mL(凍結乾燥)
- 3バイアル:抗ヒトPF4-HRP免疫コンジュゲート、7.5 mL(凍結乾燥)
- 1バイアル:コンジュゲート希釈液、25 mL
- 1バイアル:洗浄液(20x濃度)、50 mL
- 1バイアル:TMB基質、25 mL
- 1バイアル:停止液、0.45 M 硫酸、6 mL
プロトコール概要
- スタンダード/サンプル/コントロールの添加
- 室温にて1時間インキュベーション
- 洗浄
- PF4抗体(HRP標識)の添加
- 室温にて1時間インキュベーション
- 洗浄
- TMB基質
- 室温にて5分間インキュベーション
- 停止液の添加、色素の安定化のため10分間静置
- 吸光度の測定(測定波長:450 nm)
製品データ
IMUCLONETM Platelet Factor 4 ELISA
【関連情報】
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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