本抗体はTAUのリン酸化されたS202、およびT205を認識する抗体です。免疫組織化学、ウエスタンブロット、ELISAに使用可能です。
背景
製品仕様
濃度 | (品番90206): 100 μg / 0.5mL / vial (品番90343): 50 μg / 0.5 mL / vial(ビオチン標識されています) |
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タイプ | マウスモノクローナル抗体 |
溶媒 | PBS:滅菌濾過(0.22 μm)され、防腐剤は添加されていません。 |
作製法 | SP2/0(マウスミエローマ)細胞を、部分精製したヒトPHF-TAUで腹腔内免疫したBalb/cマウスの脾臓細胞と融合させています(1,2)。この抗体は無血清培養上清からプロテインA精製されています。 |
特異性
この抗体はPHF-TAUを認識し、サンドイッチELISAによる測定では、通常のTAUと交差反応しません。アルカリホスファターゼ処理したPHF-TAUを使用してもシグナルが得られないことから、本抗体はホスファターゼ感受性エピトープに対するものであるということが示されています。エピトープはリン酸化されたSer202、及びThr205残基を含むことが示されています(4,5,7)。
適用
この抗体は免疫組織化学的染色(3)、ウエスタンブロットおよびELISA法に使用できます。
- 免疫組織化学:5-10 μg / ml(ホルマリン固定パラフィン包埋脳組織)
- ウエスタンブロット:終濃度20〜60 μg / mlで、50ngのPHF-タウを検出可(SDS変性, β-メルカプトエタノール使用)
- ELISA:5-10 μg / ml(サンドイッチELISAにおけるPHF-TAUのキャプチャー抗体として)
(注:各値は推奨濃度です。各用途について、用量反応アッセイを実施して使用に最適な濃度を決定ください。)
参考文献
- Greenberg SG, Davies P. Proc Natl Acad Sci USA 1990; 87: 5827-31.
- Mercken M, et al. Acta Neuropathol 1991; 84: 265- 72. al. Neuron 1989; 3: 519-26.
- Braak E, et al. Acta Neuropathol 1994; 87: 554-67.
- Goedert M, et al. Proc Natl Acad Sci USA 1993; 90: 5066-70.
- Biernat J, et al. EMBO J 1992; 11: 1593-7.
- Goedert M, et al. Neuron 1989; 3: 519-26.
- Goedert M, et al. Neurosci Lett. 1995; 189:167-9.
ヒトPHF-TAU抗体(AT8), マウスモノクローナル
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Anti PHF-TAU, Human (Mouse) , AT8![]() |
IGT | 90206 | 100 UG |
¥196,000 |
Anti PHF-TAU, Human (Mouse) Biotin, AT8![]() |
IGT | 90343 | 50 UG |
¥182,000 |
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商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
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