当社では、細胞の代謝活性測定のファーストステップとして、各種細胞を培養し、お手持ちの物質を添加した場合の細胞内のATP量を測定する受託試験を実施しています。
ATPは、細菌類から多細胞生物にいたるまで共通のエネルギーとして、真核生物では細胞内小器官のミトコンドリアで主に生成され、細胞の運動・細胞内輸送・化学反応などの多くの代謝反応に利用されています。通常の状態では、心臓などの常時大量にATPを必要とするような細胞を除いて、細胞内のATP量は様々なフィードバック調節により一定に保たれており、大きく変動することはありません。
しかし、上記の図のように低酸素・低栄養、アルデヒドや老化などの様々な外的要因により、ATP産生量は低下することがあります。
本サービスではATP産生量を低下させる条件として低血清培養を用い、(ルシフェラーゼ発光法によるATP量測定により)細胞のATP産生低下に及ぼす被験物質の影響を検討します。