WD-repeat family（WDRタンパク質）抗体

WD-repeat family（WDRタンパク質）を検出する抗体を幅広くラインアップしています。

WD-リピートファミリー

WD-リピートファミリーは構造的には相同であるが機能的に異なるタンパク質が集まった大きなファミリーです。WDリピートモチーフは、グリシン-ヒスチジン (GH) から始まりトリプトファン-アスパラギン酸(WD) で終わる40〜60アミノ酸が 4回もしくはそれ以上繰り返し存在すると定義されています。WDリピート内の領域は配列が不均一で、機能的に多様性を与えることに関わっています。WDリピートを含むタンパク質はRNAのプロセッシング、シグナル伝達、転写、小胞輸送、細胞骨格集合、クロマチン集合といった細胞内活性、細胞分裂の様々な側面に関わっています。

ヘテロトリメリックな Gタンパク質の βサブユニットの結晶構造は解明されており、WDリピートの構造的な特徴を提供しています。Gタンパク質βサブユニットの 7回リピートは βプロペラ構造を形成する中央の擬対称軸から発放射状に広がる小さな抗パラレルβシートを折りたたんでいます。βプロペラ構造によって形成されている表面は可逆的なタンパク質間相互作用をコーディネートする足場となっています。

タンパク質間相互作用は、恒常性の発達・維持のために行われなければならない多数の物理的過程の複雑さの原因となっています。保存されているβプロペラ構造を通して、WDリピートを含むタンパク質は複雑さの原因になり、重要な研究課題となっております。  

ウェスタンブロット

ウェスタンブロットと免疫沈降によるヒトWDR4の検出
サンプル：各種全細胞溶解液を使用。HeLa (WB に 5、15、50μg、IP に 1mg、IP の 20% をロード)、293T (T; 50μg)。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗WDR4 抗体 A301-555A をWB に 0.04μg/ml (A)、1μg/ml (B)、IP に 3μg/mg (B) を使用した。WDR4もまたウサギ抗WDR4抗体 A301-554A で免疫沈降した。免疫沈降した WDR4をブロッティングするために、Relia BLOTR Reagent (品番WB120) を使用した。検出：化学発光 (Aは露光時間3分、Bは露光時間10秒)。

ウェスタンブロットと免疫沈降によるヒト WDR62 の検出
サンプル：各種全細胞溶解液を使用。HeLa (WB に 5、15、50μg、IP に 1mg、IP の 20% をロード)、293T (T; 50μg)。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗WDR62 抗体 A301-560A をWB に 0.04μg/ml (A)、1μg/ml (B)、IP に 3μg/mg (B) を使用した。WDR62もまたウサギ抗WDR62抗体 A301-559A で免疫沈降した。免疫沈降した WDR62をブロッティングするために、Relia BLOTR Reagent (品番WB120) を使用した。検出：化学発光 (Aは露光時間30秒、Bは露光時間3秒)。

免疫化学染色

免疫化学染色によるヒトCDC20 の検出 サンプル：ヒト乳癌のFFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗CDC20 抗体 (品番IHC-00232) を 250倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。	免疫化学染色によるヒト CSTF50 の検出 サンプル：ヒト卵巣腫瘍のFFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗CSTF50 抗体 (品番IHC-00248) を 250倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。
免疫化学染色によるヒト RBBP4/RbAp48 の検出 サンプル：ヒト乳癌のFFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗RBBP4/RbAp48 抗体 (品番IHC-00242) を 500倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。	免疫化学染色によるヒト TBLR1 の検出 サンプル：ヒト前立腺腺癌のFFPE切片。抗体：アフィニティー精製したウサギ抗TBLR1 抗体 (品番IHC-00031) を 250倍希釈して使用。検出：免疫化学染色アクセサリーキット (品番IHC-101) を使用してDAB染色。

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