DNA結合タンパク質の活性化を定量 新規テクノロジーを用いた蛍光法 HTSスクリーニングキット Bridge-It®シリーズ

リガンド(測定タンパク質)により活性化するDNA結合タンパク質と蛍光標識DNAの結合特性を利用した創薬研究アッセイキットです。

新規テクノロジーを用いて、DNA結合タンパク質とその小分子リガンド両方の活性を迅速かつ高感度に定量します。リガンドとして、cAMP、L-トリプトファン、ｓ-アデノシルメチオニンの3種類をご用意しています。

アッセイ原理

配列特異的DNA結合タンパク質は、特有のヌクレオチド配列を持つ二本鎖DNAに高親和かつ特異的に結合します。この特性を利用して、2つの蛍光プローブを用いた画期的なDNA結合タンパク質の分析法がメディオミクス社により開発されました。

目的のタンパク質へ結合する部位を持つ二本鎖DNAを2つの「half-site」に分割し、それぞれ相補的な一本鎖のオーバーハングを持つ断片に蛍光プローブを標識します。これらの分割された断片は、目的のタンパク質が存在しなければ、自然に再結合することができません。しかし、目的のタンパク質存在下では、ターゲットとなるタンパク質の全長DNA配列に対する親和性を利用して、2つの「half-site」を持つDNA断片が再結合します。断片の結合は、2つの「halfsite」を持つDNA断片に標識した蛍光プローブで検出することができます。

DNA結合タンパク質が存在すると蛍光シグナルのクエンチングが起こります。本キットは、DNA結合タンパク質を、特異的リガンドの高感度なバイオセンサーとして利用します。

図1

• キット試薬成分を混合するだけの簡便な操作です。
• 抗体や放射性プローブを用いる必要がなく、高感度に検出可能です。
• あらゆる生物の塩基配列特異的DNA結合因子をリアルタイムで測定できます。
• シグナルの検出や蛍光プローブなどフレキシブルにご利用いただけます。
• 異なるDNA結合タンパク質の同時検出が可能です。
• ハイスループットスクリーニングを目的としたアレイやキットのフォーマットとしてもご利用できます。

プロトコール

図2　Bridge-ItR cAMP all in one Assay Kitのプロトコール

標準曲線の作成方法

【フォーマット　測定数】
[122938] フォーマット：384　測定数：384
[122939] フォーマット：384　測定数：384×2
[122940] フォーマット：384　測定数：384×3

【構成内容】
・10μM cAMP ストックスタンダード
・アッセイ溶液 A （2×）
・溶解バッファー （10×）
・バッファー B （希釈バッファー）

【フォーマット　測定数】
[122935] フォーマット：96　測定数：96
[122934] フォーマット：96　測定数：50

【構成内容】
・10μM cAMP ストックスタンダード
・アッセイ溶液 A
・溶解バッファー （10×）
・バッファー B （希釈バッファー）
・KRB-IBMX バッファー （10×）

【フォーマット　測定数】
[1-1-1002B] フォーマット：384　測定数：384
[1-1-1002A] フォーマット：384　測定数：100
[1-1-1001B] フォーマット：96　測定数：96
[1-1-1001A] フォーマット：96　測定数：50

【構成内容】
・1 mM L-トリプトファン　スタンダード
・L-トリプトファンアッセイ溶液 A
・バッファー W （希釈バッファー）

【フォーマット　測定数】
[1-1-1004B] フォーマット：384　測定数：384
[1-1-1004A] フォーマット：384　測定数：100
[1-1-1003B] フォーマット：96　測定数：96
[1-1-1003A] フォーマット：96　測定数：50

【構成内容】
・10mM S-アデノシルメチオニン（SAM）スタンダード
・SAM アッセイ溶液
・バッファー S （希釈バッファー）

※  表示価格について