Picrosirius Red Stainは、様々な直径のコラーゲン線維に特異的に結合し、I型およびIII型コラーゲンを区別できます。
コラーゲン構造は、明るい赤色に染色されます。ヘマトキシリン・エオシン単独染色では不明瞭な、象牙質細管、シャーピー繊維とその他の構造を明確に観察できます。また、偏光顕微鏡下で、コラーゲンのタイプを特定することができます(I型:黄色、III型:緑)
Picrosirius Red Stainは、様々な直径のコラーゲン線維に特異的に結合し、I型およびIII型コラーゲンを区別できます。
コラーゲン構造は、明るい赤色に染色されます。ヘマトキシリン・エオシン単独染色では不明瞭な、象牙質細管、シャーピー繊維とその他の構造を明確に観察できます。また、偏光顕微鏡下で、コラーゲンのタイプを特定することができます(I型:黄色、III型:緑)
小分子の黄色のピクリン酸色素は、陰イオン性で、わずかに疎水性を持ちます。また、高分子のシリウスレッドは親水性で、陽イオン性の金属錯塩染料と結合し、コラーゲン線維及びその関連組織を染色するメカニズムの基礎となっています。まず、酸性色素に耐性のあるワイゲルトヘマトキシリンのような金属錯塩染料により核と細胞質を染色します。次の染色ステップで、コラーゲンを赤く、細胞質及びその他のタンパク質が多い組織を黄色に染色します。染色パターンは、色素分子の大きさによる速度よってコントロールされ、大きいと浸透性の部位(コラーゲン線維)を拡散するのが遅くなります。染色速度を増加させる固定剤を使用すると切片はより赤く染色され、厚い切片は薄い切片より黄色く染色されます。選択性は、染色時間、温度、固定、切片の厚さ、pHなど様々な要因の影響を受けます。
※3種の溶液は、品番24901-250には各250 mL ずつ(100スライド分)、品番24901-500には各500 mL ずつ(200スライド分)含まれています。
明視野顕微鏡では、淡黄色のバックグランドの中赤く染色されたコラーゲンが確認できます。核を染色した場合は、黒(又は灰色又は茶色)に観察されます。長時間のピクロシリウスレッド処理により、核の脱色が起こることがありますが、通常のVan Gieson染色もしくpicro-aniline blueで1分間染色することでコラーゲン繊維を見分けることができます。
偏光顕微鏡の観察では、大きいコラーゲン線維は明るい黄色又はオレンジ色に、網状線維を含む細いコラーゲン線維は緑色に見えます。 Junqueiraら(1979)によると、複屈折はコラーゲンの型に特異的です。基底膜、ケラトヒアリン顆粒、粘液中のIV型コラーゲンを含むいくつかの素材は、赤く染色されますが、複屈折を起こしません。単一方向からの観察では複屈折が確認できない線維があるため、全ての線維を確認するためには、スライドを回転する必要があります。この不便さは、顕微鏡に通常の偏光ではなく円偏光を備え付けることで回避できます(Whittaker et al., 1994; Whittaker, 1995)が、その場合は完全な黒色背景は得られません。
このメソッドは非常に簡単ですが、操作者と異なる人がスライドを使用する場合、それがどのような働きをするかを知ることは非常に重要です。偏光顕微鏡を使用しなくても、Picrosirius Redは、細網線維、大脳毛細血管の基底層のようなもの(ワンギーソン染色では確認できず、その他の3色染色法(Mallory, Masson, Heidenhainなど)でも曖昧にしか見えない)を観察することができます。
偏光のみを使用する場合、ピクリン酸染色の「黄色のバックグランド」を見失うことは重要ではありません。もしワンギーソン染色の改良としてPicrosirius Red を使用し、黄色の細胞質を保つ必要がある場合、ワンギーソン法よりも脱水操作をすばやく実施してください。Picrosirius Red染色を行う際は、必ず以下の文献1および2をお読みください。
1. Junqueira LCU, Bignolas G, Brentani RR. Picrosirius staining plus polarization microscopy, a specific method for collagen detection in tissue sections. Histochem J 1979; 11, 447-455
2. Puchtler H, Waldrop FS, Valentine LS. Polarization microscopic studies of connective tissue stained with picro-sirius red FBA. Beitr Path 1973; 150, 174-187
3. Whittaker P. Polarized light microscopy in biomedical research. Microscopy and Analysis 1995; 44, 15-17
4. Whittaker P, Kloner RA, Boughner DR, Pickering JG. Quantitative assessment of myocardial collagen with picrosirius red staining and circularly polarized light. Basic Research in Cardiology 1994; 89, 397-410
5. Kiernan. J.A., ( 999) Histological and Histochemical Methods: Theory and Practice, Ed. 3 Butterworth Heinemann, Oxford, UK.
プロトコールは、セロイジン、凍結樹脂、パラフィン切片などで調節してください。
品名 | メーカー | 品番 | 包装 | 希望販売価格 |
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Picrosirius Red Stain Kit![]() |
PSI | 24901-250 | 250 ML |
¥65,000 |
Picrosirius Red Stain Kit![]() |
PSI | 24901-500 | 500 ML |
¥112,000 |
商品は「研究用試薬」です。人や動物の医療用・臨床診断用・食品用としては使用しないように、十分ご注意ください。
※ 表示価格について
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